僕自身の開業までの行動やトラブルなどを書いてみました!
お店をしようと決意
話は遡りますが、僕が美容室を経営したいと思った時期は22〜23歳ぐらいのアシスタントの時期でした。
それまでの僕は自ら選んで美容師になったものの、どこか、やらされているような気持ちで何となく働いていました。
ですが、いつからかどうせやるなら無駄な時間を過ごさず一生懸命にやってみようと思うようになり、自分の美容室オープンを目指すようになりました。
美容室をオープンしたいと思った理由は単純で今よりも生活を良くしたいや、当時働いているお店の古い体質のようなものが嫌だったからです。
嫌だったと言うのは美容師が嫌と言うよりお店の古い体質のような従業員をあまり大事にしないところなど、従業員は休まず働いて当たり前だと言うような雰囲気が自分には納得できなかったからです。
そんなの当たり前だと言う意見もあるかと思いますが、僕はお店みんなが仲間と言う考えなので、みんなで豊かになるというのが理想で、それなら自分でそういう環境をいつか作ればいいやと思いながら、仕事をしていました。
それと自分の人生なので会社や誰かに依存して生きていくのではなく自分で自分の人生に責任を持ち生きていきたいたいと考えたからです。
その後、目標は30歳では独立をすると決め、それまでには美容師としてどういう自分になっていないといけないかなど、どういう知識がなければいけないか、などを考えました。
そして2018年の末頃に当時勤めていたお店のオーナーに独立をしたいと言う意思を伝え1年半後に自分のお店をオープンすることが出来ました!
当時のオーナーはフランチャイズのような話や出店に対してお金を出資してくれる様な話などもしてくれましたが、100%自分自身の力で全部やりたいと言う思いがあり、その意思を伝えました。
僕は独立までは美容室、2店舗を経験しましたが、1店舗目のお店は美容学校を卒業して1か月ほどで辞めてしまったので2店舗目で10年間ほど働かせて頂きました。
1店舗目のお店を辞めた理由は当時の自分が仕事に対して甘えている部分があり仕事の大変さを理解していなかったので嫌になってしまったからです。
そこから反省し次の店舗では独立するまで修行しました。
31歳の夏に僕自身のお店はオープンすることが出来ました。
オープンするまで
自分自身の目標年齢からは1年遅れましたが、目標を決めていたおかげで大幅にずれることなく、オープンできました。
目標をずらさないポイントも家族、友達など周囲の人に話し後に引けなくするのが良いと思います。
僕がオープンするのが遅れたのも、当時のお店でスタッフが体調不良、結婚などで何人かが同じくらいの時期に退職したことで今のタイミングではお店を辞めることが出来ないと言うことで遅れました。
オーナーに独立の意思を伝えた後すぐには何からしたらいいかが全く分かりませんでした。
オーナーに開業の方法を聞くのもお店を辞めるのに聞くのは申し訳ない気持ちがあったので自分で調べたりしました。
オーナーには出来るだけ長くいてもらってもいいと言って頂きましたが、自分のお店のオープンの都合でお店に迷惑をかけるわけにはいかないので、オープンする前までというものではなく、いつまでということでお店の退職日を先に決めました。
自分のお店オープンの1か月前に勤めていたお店を退職することになりました。
その後の1か月は無職ですので、この間に自分が担当していたお客さんが離れてしまわないかなど、とても不安でしたが、結果的には物件を探したり融資の手続きなど慣れない手続きに時間がかかったので1か月の開業準備期間があってよかったと思っています。
お店で働きながら少ないお休みの日に並行して準備するのは美容室開業を実際にやってみて、とても難しいと思いました。
最初はなんとなくオープンの予定地の駅を決めていたのでその周辺を歩いて物件を見たり不動産屋さんに入って貸店舗を見たりネットで検索したりしました。
家賃が高すぎたり、狭すぎたり、広すぎたり、美容室が同じビルに入っていたり隣に美容室あるなどと、なかなか自分の条件に合うお店が見つかりませんでした。
そして、以前の働いていたお店からは2つ離れた駅で条件に合う物件が見つかり話が進んでいたのですが、内装業者さんと一緒に内観させて頂いた時に外壁からの水の染み出し箇所など素人では分からない箇所があったので、ここは長くお店を続けることを考えるとやめといたほうが良いということで、また振り出しに戻ることになりました。
その後、次は以前の働いていたお店から一駅離れた場所の物件に出会い契約することとなりました。オープン2か月前くらいでした。
この物件は不動産屋やネットにはデータがなく、歩いて探していると見つかった物件でした。
なので貼り紙に書いてあった電話番号に電話をして内観をさせて頂きました。
歩いて探すことで立地や人通り、時間帯による変化なども分かるので良いかもしれません。
物件契約には家賃交渉をしましたが、家賃は今以上は下がらず、工事終わりまで家賃が発生しないフリーレントと言う契約をしてもらい、融資もまだおりるか未定でしたので、融資特約と言う契約で仮契約のようなものをしました。
融資が決まりすぐに内装業者に連絡し内装工事が始まりました。
そこから一ヶ月でお店を作ってもらうというハイペースな内装工事になりました。
お店はスケルトンからだったので解体から入り配管などの設備を入れていきました。
オープン2日前に受け渡し、消防検査、保健所検査をしました。
その日の夕方から商品やカラー剤、ワゴンなどが少しずつ届き整理したりするのが1人だったのでとても大変でした。
毎日0時過ぎまでお店にいて朝早くオープンの準備をしに行くような状態でした。
オープンまでの期間に余裕をもっておくのがオススメです。
オープンまでのトラブル
オープン途中や物件選定でもすんなりと行くわけではなく、いくつかのトラブルがありました。
事前にいろいろと計画や相談はしていましたが、スムーズにいくのは難しかったです。
・当初決まりかけていた物件が建物の問題でふりだしに戻る(契約寸前で内装業者に見てもらったところ、外壁からの水の染み出しがあり長期的に使う店舗には向かないことが発覚した)
・工事途中でオーナーさんから外壁に穴を開けないでほしいということで、ボイラーが外に置けなくなり、急遽スタッフルームに置くことになる(冷蔵庫がスタッフルームに置けなくなったので仕方なくカウンターの後ろのスペースに置きました)
オープン
オープン1日前にプレオープンのような形で月一回で来て下さるお客様にこちらから連絡し何人かご来店して頂きました!
何年も美容師をしていたはずですが、1人目のお客様の時はカラーを塗る時に緊張して手が震えました!笑
時間もいつもより1.5倍くらいかかりました!
オープンから1か月間は余裕をもった予約の取り方がオススメです。
お店を使っていると改善点などが分かってくるので、仕事が終わってからなど2週間くらいは100均やホームセンターに通いました!
オープンし初めは一人での営業なので人数をこなせないので様子見で広告、チラシ、ポスティングなどは何もしませんでした。ですが以前に勤めていたお店のお客様に来て頂きオープン当初から順調な滑りだしをすることが出来ました。
1人での営業なので、夜の10時ごろまで営業したりする日もありましたが、とても有り難く感じました!
オープン半年後にホームページを制作
コロナで気持ちまで落ち込んでいてはダメだということで出来ることをしていこうと考えた結果、お店のホームページがなかったので作ることにしました。
これは集客目的というよりスタッフがもう少しでお店に勤めに来れるということになったので、今後のことを考え顧客や新規客にも情報発信できるようにと作りました。
ほとんどのホームページ業者が総額が高額になり月々の支払いがあり、さらに5年~7年契約期間があるので、僕はそれが嫌だったので現金一括払いで払うということを条件に大幅に減額して頂きました。
これも複数の業者の説明を聞き相見積もりをし、ダメもとでも交渉することがオススメです。
スタッフが入り集客を始める
以前に勤めていたお店を何年か前に先に辞めていたスタッフが僕のお店で働きたいと言ってくれ働いてもらえることになりました。
オープン半年後にスタッフが働けることになり、ホットペッパービューティーでの集客を始めました。
ホットペッパーはプランを辞めてもネット予約システムは残ることを知っていたので半年間だけの契約にしました。
もともと単価を下げて集客する気はなかったのでプランも1番安いものでクーポンも紹介割引と同じ割引率でメニューから20%OFFの金額でクーポンを作りました。
集客の人数よりお客さんの質を重視しました。
その方が通常料金との差が少なくなるので次回来店のハードルが上がりにくいと思ったからです。
結果は集客の数はやはり少なかったですがリピートはしてもらいやすく、クーポンが終わって通常料金になってもご来店頂けています。
正直、広告料を払った額の新規客と売上はありませんでしたが長い目でみてお店が認知されることとネット予約が出来るようになって、よかったかなとは思っています。