美容室経営は、ほとんどの場合が店舗用物件を借りて開業するパターンが多いかと思います。
そこで、物件の契約にかかる費用が物件所得費用となります。
物件取得費用は事業計画書にも記入しますので、ここで学んでみましょう。
物件取得費用は次のような費用があります。
・前家賃
・店舗保証金(敷金)
・礼金
・仲介手数料
・家賃保証会社
この記事で物件取得費用の相場などを把握して物件契約に備えましょう!
物件取得費用について、ここで学んでみよう!
これを知ってると、自分自身が住む賃貸を借りる時にも役にたってくるよ!
物件取得費用の内訳
前家賃
賃料を前払いで支払うことを前家賃といいます。
賃貸物件は翌月分の家賃を払って借りることが一般的になります。
例えば、5月分の家賃は前家賃になるので4月に払うというものです。
貸主によっては、内装工事の期間をフリーレントと言う家賃無料期間にしてくれることもあります。
支払先 | 物件オーナー |
支払額 | 契約日から翌月分までの賃料 |
内装工事期間中はお店の利益が出せないので必ずフリーレントの交渉はしよう!
保証金(敷金)
契約時に、借主の賃料の未払いや原状回復費用などがかかる場合に、貸主を守るために預かるお金のことを保証金といいます。
これは、住居などを借りる際の敷金と同じものになります。
敷金同様に、契約終了時に借主が支払うべきお金の差額を差し引いて返還されます。
支払先 | 物件オーナー |
支払額 | 賃料の3~12か月分(物件によって変わる) |
礼金
物件契約時に、貸主に貸していただいたお礼の意味で支払う費用のことを礼金といいます。
この礼金は保証金とは異なり返還されることはありません。
支払先:物件大家さん
支払い額:賃料の0~2か月分程度(物件によって異なる)
支払先 | 物件オーナー |
支払額 | 賃料の0~2か月分(物件によって変わる) |
礼金は返ってこないので、なぜその金額になるのか?を慎重に交渉しよう!
仲介手数料
物件契約時に、物件紹介業者に契約の手数料として支払う費用です。
支払先 | 不動産会社など物件の仲介をしてくれた業者 |
支払額 | 賃料の1か月分以内が一般的 |
家賃保証会社
家賃保証会社は、家賃滞納があった場合に貸主に家賃を立て替えて支払いをする会社のことを言います。
家賃保証会社は連帯保証人を代行するので、借主には契約時に連帯保証人が不要になるということや貸主には賃料の未払いを防ぐために利用されます。
支払先 | 家賃保証会社 |
支払額 | 家賃の60~80%程度 |
まとめ
物件を取得する際には、さまざまな金額がかかります。
物件取得費用は開業資金のうち15~30%程度を見積もると良いです。
あまりにも相場より高い場合は理由を聞いてみたり、金額の交渉をしてみるのも良いと思います。
交渉も大事ですが、当然ですが相手方にも適正な利益は必要なので「お互い良し」になれるようなバランスで交渉を考えましょう!