物件契約では大きなお金が動きますので安易に物件を決めてしまうとその後、変更するのは大変ですので美容師目線での細かな注意点を紹介したいと思います。
内側工事も同様で後から変更が効きにくいのである程度イメージしておくことが大切です。
美容室ならではの、他の業種と違う点も注意が必要です。
細かな注意点
- 物件契約を急がない
- 交渉を必ずする
- 作業をしやすいか確認
- 電球の色
- 鏡について
- 手続きについて
- 配置場所の確認
- 融資前の物件契約について
- 近隣の環境
- お店の間口の方角
物件契約を急がない
不動産屋さんは出来る限り早く物件を契約して欲しい場合が多いので、契約を急ごうとしますが焦らず決めることで、物件の交渉がしやすくなります。もし、希望の物件で他の借り手がでてしまった場合は縁がなかったと割り切った方が良いと思います。
どうしてもこの物件にしたい、というこだわりがないのであれば数十万円の契約金の差は大きくなるからです。
余裕を持って契約することで不動産屋さんも、こちらの条件を組み込んでくれやすくなります。
開業などの大きな金額が動く取引では数十万円が少なく感じやすいですが、数十万円を営業で稼ぐことは大変なことなので、大きな価格の中の小さな価格も見逃さないようにしよう!
大きな金額を扱うときは、損得に対する感覚が鈍くなります。(感応度逓減性と言う)
交渉を必ずする
不動産屋さん、内装業者の言い値で契約するのではなく他の不動産業者、内装業者に相見積もりなどを使い交渉することが大事になります。
必ず各業者には「相見積もりさせて頂いていいですか?」と確認することで人間関係のトラブルを防ぎます。
相見積もりをする理由は契約の値段を下げたいことはもちろんですが、契約の価格の相場を知るためです。
相場を知ることで今現在の価格が相場より高いのか?低いのか?が分かり交渉しやすくなるためです。
相場を知ったうえで、おおよその予算を先に決めておくことが大事だよ!
予算が決まっていないと、予算不足になったり予算調整のために開業スケジュールの時間が余分にかかり、オープン予定日にも影響がでてくるよ!
作業をしやすいか確認
実際に開業したお店を使ってないので分かりにくいかもしれませんが、カット、カラー、シャンプーなどの作業の動線を意識して物の配置や収納などを決めておきます。
セット面の周りは360度動きながら施術をすることになるので、壁までの間隔なども考えておくと良いです。
特にお客さんの移動スペースは安全性を確認しておきたいです。
使う前にイメージが難しいかと思いますが、僕の場合はシャンプー台、セット椅子、バックルームに置く洗濯機などの各設備の大きさに新聞紙を切ったものをお店に置いてみて、営業に必要なものを配置したお店のイメージをしました!
電球の色
電球の種類やお店での明るさが、どれくらいほしいかを内装業者に伝えておきます。
僕のお店は屋外で髪の毛を見たときに室内でのヘアカラーとの見え方の違いなどがですぎないように電球色、昼光色と両方設置しています。
両方の電球を使うことで青みや赤み、どちらかに偏ったヘアカラーの色に見えることを防ぎ、自然光に近づけることが出来ます。
実際にセット面に座って確認しながら、鏡に映った時にお客様の顔写りが良いかなども確認しておこう!照明の角度などによって顔が暗く見えたり明るく見えるよ!
鏡について
鏡はゆがみなどがあるので実際に見て確認して鏡写り気を付けて決めます。
ずっと営業で使っていくものなので実際に見て鏡の写り具合を確認します。
壁面タイプとドレッサータイプ(化粧台のようなもの)などがあり、ドレッサータイプだと鏡自体を動かせますが場所をとったりするなど、お互いのメリット、デメリットがありますので考えてみて下さい。
その他、お客様がセット面に座った時に快適に感じるような配置にも気をつけることが大事になります。
一般的に鏡に十分な厚みがあれば、ゆがみがでる可能性が低くなるようです!
手続きについて
融資が進まなければ賃貸や内装工事の契約は出来ません。手続きなど抜かりがないように確認しておきます。
開設届、保健所相談、消防検査、借入申込書なども同時進行で進めていかなければなりません。
開業の全スケジュールで確認して頂ければ良いかと思います。
配置場所の確認
洗濯機、冷蔵庫、ボイラーなどの容量が大きなものは事前にメジャーなどで計って配置場所を考えてみます。
僕の場合は新聞紙で冷蔵庫などの大きさの正方形などを作り置いてみたりしました。
いざ置く段階になった時に容量や大きさ、高さがあるので確認しておかないと意外と場所をとります。
営業に必要なものは増えても減ることは少ないと思うので、スペースに余裕がある方が、今後の事を考えると働きやすいお店に出来ると思います!
融資前の物件契約について
融資がまだ降りてない場合は物件契約は仮申し込みや、融資特約をつけてもらうと良いです。
仮申し込みは物件にもよりますが、融資特約はだいたいつけてもらえるかと思います。
融資特約とは資金調達が出来なかった場合において、契約解除に出来る制度の事です。
近隣の環境
隣人トラブルなどがないかを確認しておきます。
お店が始まると簡単には物件移動できないので事前に近所にトラブルを起こす人や鳥などのフンの害などがないか確認しておきます。
近くの飲食店の臭いや道路などの騒音問題などの点においてもチェックしておきます。
その他、水害などの自然災害にも注意しておきます。
お店の間口の方角
美容室では施術に鏡を使うので太陽光の入り具合も重要になるかと思います。
方角によっては時間帯により西日が差しこんだりするので、確認しておきたいです。
日の光が入りすぎると空調を使っても暑かったり、鏡に光が反射して仕事がしずらいです。
後から日よけなどをすることもできますが、外観や店内から見た景気や雰囲気が変わってくるので注意が必要です。
まとめ
このように様々な点を注意しておくことが大事になります。
美容室をオープンということでは、他の業種と異なる点にも注意が必要になってきます。
長く経営することを考えて細かな点にも注意してみましょう。
その他の注意点をまとめた記事もあるので、ぜひご覧ください!