今回は美容室の経営で活用できる補助金、助成金を紹介したいと思います。
補助金、助成金の受給には審査があり、審査に通過すれば支給される仕組みになっています。
支給の条件や受給率、補助金額がそれぞれ決まっています。
補助金、助成金は経営の大きな手助けになるので、活用できそうなものは、ぜひ使っていきましょう。
補助金
各補助金には締め切りがありますので、確認しておきましょう。
小規模事業者持続化補助金
美容室の販路開拓に関する取り組みに幅広く使うことができます。
・従業員数5名以下
・補助率2/3
・補助金額上限100万円
デジタル化応援隊事業
美容室のデジタル化を進めるためにIT専門家の協力を受ける場合に、その金額を最大30万円まで補助してくれる制度です。
制作業務などの受託作業は対象外になりますが、コンサルティング費用や専門家の意見を聞きたい時などに活用出来ます。
・補助金額30万円
・個人〜中小企業が対象
IT導入補助金
電子カルテやPOSレジの導入などの、ITツールを導入する場合に活用できる補助金です。
美容室で対象となる導入例は、ホームページ作成費用、予約ソフトやPOSレジシステムの導入、財務管理システムなどの導入、ITツールを導入するため費用を最大半分補助してくれます。
この補助金は審査が通ってから、システム導入のための買い物ができることが便利です。
事業再構築補助金
新型コロナウィルスの影響で売上が10%以上低下した企業が事業再構築を行うために必要な費用を補助してくれる制度です。
店舗販売などからECサイトでの商品販売中心にするなど、ビジネスモデルを変更する場合などに活用することが出来ます。
補助金額
・補助金額上限100万円〜6000万円
・補助率2/3
助成金
雇用調整助成金
雇用調整助成金は、景気動向などの影響によって、事業活動の縮小をしなければならない場合に、従業員の雇用を維持するために、従業員に休業を実施する事業主に対して、休業手当などの一部を助成するものです。
対象
・6ヶ月以上継続して雇用している従業員
支給額
・調整内容によって変わりますが、負担額の2/3程度
労働移動支援助成金
事業規模の縮小などにより離職をしなければなくなる労働者などに対する再就職支援をし、職業紹介事業者に委託したり、求職活動のための休暇や再就職のための訓練を教育訓練施設などに委託して実施した事業主に、助成金が支給されます。
・再就職支援コース
・早期雇入れ支援コース
・中途採用拡大コース
支給額
コースや条件により異なります。
中途採用を拡大することで、人材確保をしながら助成金も受けることができます。
トライアル雇用助成金
職業経験、技能、知識などから安定的な就職が難しい求職者について、ハローワークや職業紹介事業者などの紹介により、一定期間試行雇用した場合に助成されます。
求職者の適性や業務が出来るかを見極め、求職者や求人者の相互理解を促進することなどを通じて、早期就職の実現や雇用機会を作ることを目的としています。
育児や介護などで美容師を離れていた方を雇用する時に活用できます。
キャリアアップ助成金
アルバイトやパート、契約社員などの正社員ではない従業員を、正社員として雇用したり待遇の改善などを行うことで利用できる助成金です。
正社員化コース
・賃金規定等改定コース
・健康診断制度コース
・諸手当制度共通化コース
・選択的適用拡大導入時処遇改善コース
・短時間労働者労働時間延長コース
支給額
コースや改善内容、企業規模によって異なります。
両立支援等助成金
育児や介護などと仕事を両立できるように、労働環境の改善行った場合に利用できます
・出生時両立支援コース
・介護離職防止支援コース
・育児休業等支援コース
・再雇用者評価処遇コース
・女性活躍加速化コース
・事業所内保育施設コース
支給額
コースや企業規模などで異なります。
育児や介護などで離れてしまう人材を支援することができるので、すぐに復職できる環境を整えることで人材確保にも繋がります。
人材開発支援助成金
研修などを行って、従業員の育成に取り組んでいる事業主を支援する制度です。
・特定訓練コース
・一般訓練コース
・教育訓練休暇付与コース
・特別育成訓練コース
・障害者職業能力開発コース
支給額
コースや訓練内容により異なります。
人材育成を目的とした助成金なので、支援してもらいながら人材を育成をすることができます。美容室の顧客満足度が上がるような訓練が良いです。
業務改善助成金
生産性向上のために設備投資などをして、最低賃金の引き上げを行った場合に利用できます。
助成金対象
最低賃金800円未満、1000円未満の中小企業のみとなります。
支給額
賃金の引き上げ額や設備投資などの費用によって異なります。(上限50万円~100万円です。)
美容室では予約システムやPOSレジシステムの導入で生産性向上が認められれば活用できます。
時間外労働等改善助成金
従業員が少ないことで一人ひとりの労働時間が長くなってしまいがちな中小企業向けに、労働時間を減らしたり、有給休暇を取得したりするための費用を負担する制度です。
・時間外労働上限設定コース
・勤務時間インターバル導入コース
・職場意識改善コース
・団体推進コース
・テレワークコース
支給額
コース内容によって異なります。(上限200万円まで。)
まとめ
かなり多くの制度がありますので、ご自身のお店に検討するものを考えてみてください。
今回、紹介した以外にも国、県、市が行っているものもあります。
普段から経営の手助けになる、補助金、助成金の情報を調べておくことで申し込みの締め切りにも間に合うようになります。
今回は紹介しませんでしたが、給付金と言うものは条件に該当すれば全ての事業者に支給されます。
給付金は返済不要なお金なので検討する場合は必ず申請したいです。
持続化給付金はコロナ化ではかなり助けてもらうことが出来ました。