美容室を経営していると何かの問題やトラブルがあった場合に対応できるようにしなければなりませんが、その場合はお金で補償しなければなりません。
もしも、裁判などになれば何百万という慰謝料が請求されることもあります。
お客様、スタッフ、経営者、お店を守るためにも考えておかなければなりません。
不測の事態のために、美容室経営に使える保険があります。
そこで、種類や内容を見ていきましょう。
保険のことを知ることで安心して経営できるよ!
美容室で予想されるトラブル
お客様とのトラブル
・お客様の服を汚してしまった
・薬剤で皮膚が被れてしまった
・お客様からお預かりしたカバンなどの紛失
・お客様が店内で滑ったり、転びケガをしてしまった
・ヘアアイロンなどの施術で火傷させてしまった
・薬剤などでお客様の髪の毛が損傷した
その他のトラブル
・店舗の火事
・強盗によるお店での盗難や破壊行為
・勤務中や通勤時のケガ、事故
・個人店の経営者がケガ、病気や事故で働けなくなる
・自然災害による被害
・水漏れなどの損害
保険の種類と内容
保険は大きく4種類あります。
それぞれに補償内容、適用方法などが違います。
・賠償保険
・火災保険
・損害保険
・経営保険
賠償保険
お客様とトラブルになったり、もしも事故が起きた場合には、美容室側が責任を負わなければなりません。
このような場合は損害賠償を請求されたり、訴訟になって裁判費用や弁護士費用などが必要になる場合もあります。
その時に役立つ保険が賠償保険です。
・お客様のケガやトラブルの治療費
・精神的苦痛に対する慰謝料
・通院される場合の交通費
・お客様の持ち物の弁償代金
などが補償対象になるよ!
注意点は保険に加入するときに理美容行為不担保になっているか確認しておかないと、美容行為でのトラブルは保険適用外となります。
火災保険
お店が火事になってしまった時や強盗に入られた時に備える保険です。
火災保険は店舗を借りる時の不動産会社との契約時に必ず入りますが、これは建物に対して損害を与えてしまった場合の保険になります。
内装や備品に対しての保険は、自分で加入しなくてはなりません。
火災や強盗に入られた時に、建物は直っても店内が直らなければ営業することはできません。その場合は家財保険に加入することになります。
賃貸物件により、火災保険で補償してくれる内容で足りない場合は家財保険も検討する必要があります。
損害保険
企業だけでなく、個人の美容室でも従業員が1人でもいれば国の労災保険に加入する義務があります。
従業員が仕事中にケガをした場合や、通勤中に事故にあってケガをした場合、国の労災保険を申請しますが、休業4日未満の労働災害は、労災保険ではなく経営者が労働者に対し、休業補償を行わなければならないことになっているので、労働基準監督署において必要な調査も行われます。
そのため、国の労災は、実際には労災保険を申請しない場合が多いようです。
損害保険はその場合に従業員を守るための保険になります。
損害保険は従業員のための保険なんだね!
経営保険
美容室の経営者は労災保険には入れません。経営者がケガや病気になって仕事が出来なかったり、収入が無くなることも考えられます。
このような事態のために経営保険に加入しておくと金銭面での心配が少なくなります。経営保険は経営者の為の保険になります。
経営保険は経営者のための保険になるんだね!
まとめ
保険はプランによって補償の大小がいろいろありますので、自分のお店に合った内容の保険に加入することが大切です。
不測の事態になった時に経営を続けられるように検討していきたいです。
そのために補償内容などは細かく確認しておくことが大事です。