経営者とスタイリストとして働くということには大きな違いがあります。
スタイリストとして勤めている時はお店が集客や経営をしてくれるので、技術力や接客力でお客様を増やせますが、経営者になると全てのことを自分自身がしていかなければなりません。
事前に経営の注意点を知っておくことで、対策が出来ます。
僕自身が気をつけていることや、美容室の経営に失敗しないように知っておきたいことをまとめてみました。
経営者になると様々な選択をしていかなければいけないよ!
そこで、間違った選択をしないようにすることで経営のピンチを防げるよ!
宣伝広告費がない
以前のお店からのお客様を連れてくる場合で開業する場合でもオープン前には必ず手元に宣伝広告費は残しておきましょう。これからの新規のお客様を増やしていくための宣伝広告が必要になります。
実際にお店をオープンして来てくれるお客様は2~3割程度、かなり良くて5割程度と考えておく方が良いです。
新規のお客様も、新しくオープンする美容室が今までに通っている美容室以上の魅力がないと、1度は来店されてもその後に、わざわざ新しい美容室に移ろうとは思わないです。
そのために宣伝や広告をしますが、1度目で上手くいくとは限りませんので継続してお店の魅力を伝えるための宣伝広告費を残しておくことが大事です。
宣伝広告費がないと、利益を増やすことも出来なくなり経営が難しくなるよ!
集客活動が遅い
初めての開業ではオープンしてから来店客の様子をみて、集客活動をする場合もあるかと思います。
ですが実際に経営をする場合、それでは遅くなってしまうことがあります。
開店直後はキャンペーンなどの目的のために、以前に勤めていたお店の指名客が来てくれますが、数カ月くらいすると、そのお客様も減ってきて残ってくれるのは2~3割位と言われています。
その後に広告をし集客を始めても、お客様が継続的に自分のお店に来店しくれる様になるまで、売上が安定しません。
その間、運転資金で経営を続けていくことになりますので、来店のペースが安定する前に、運転資金がなくなっていしまうと経営が継続できなくなります。
集客、販促活動は、オープン前から準備しておき、集客時期を細かく考えておくことが大事になります。
集客は時期とタイミング、広告内容が大事になるよ!
技術力のみで経営する
始めて開業をした人で技術力や提案力があっても、その他の経営が分からなければ、集客のアイデアや、データ分析、ネット関係、お金の管理ができない場合は美容室経営は難しくなります。
技術力だけでお客様に長く来店してもらうことは難しく、いろいろな工夫が必要になってきます。
特にお金の面や経営の知識を勉強していくことが重要になってきます。
経営するということは総合的な能力が必要になってくるよ!
家賃が高すぎる
店舗選びは立地や物件で考えますが、お店のコンセプトやターゲット層が曖昧なままで立地を選ぶと、集客が難しくなります。駅前などの人通りの多い物件でも、ターゲット層を集客出来なければ、売上は作ないからです。
ですが、立地や物件にこだわり過ぎ、家賃の高い物件を選んでしまうと今後の経営で支払いが大変になってきます。
利益が残せる家賃比率の相場は売上の10%以下の範囲で探すと良いよ!
低価格過ぎる
低価格が悪いというわけではありませんが、個人のお店が低価格で生き残っていくのはとても難しいです。
従業員の人数が少ないお店で薄利多売の経営をすると、身体も大変になることと、近隣に規模の大きな格安店が出来ると勝ち目がなくなります。値段で集客する値下げ競争には終わりがないです。
値下げ競争はすればするほど、利益率が低くなり自分自身も従業員も疲労が溜まり、従業員の退職の可能性も高くなります。
負のスパイラルにならないためにも、簡単に価格での集客はしない方が良いよ。
数字の得意な人に頼る
経営で数字が苦手な人は自分自身が勉強することも大事ですが、そこに時間を使いすぎるよりはお店の経営方法などを考えることに時間を使う方が効率が良いと思います。
そこで会計士さんに相談したりしながら、会計業務を減らしながら少しずつ勉強すればいいと思います。
専門家に相談することでお店のお金の使い方が分かると思います。
餅は餅屋と言うように、プロに頼むのが一番だよ!
まとめ
開業したあとに生き残れる美容室の割合は1年以内に閉店する美容室が全体の60%もあるそうです。
そして、3年になると90%、10年以上たっても残っていられる美容室は6%程度となっているようです。
3年でほとんどの美容室が閉店し、20年後に1%ぐらいになるのが美容業界の現状です。
ですが、夢を持ち独立開業するので、しっかりと対策や知識をつけておけばリスクを減らせると思います。
出来ない理由を探すより、どうしたらできるか?を考えてみよう!