初めての青色申告をする方は、青色申告の方法が分からないかと思います。
そこで、個人事業主の青色申告の提出書類や提出場所、提出期限について出来るだけ分かりやすく解説します。
青色申告を申請するには、税務署に所得税の青色申告承認申請書を提出をします。
〇所得税の青色申告承認申請書
青色申告が承認されたら、毎日の売上と仕入を複式簿記で記帳し、確定申告の期限までに確定申告書Bと青色申告決算書を作成して税務署に提出します。
令和2年分の所得税確定申告から、青色申告特別控除額が改正されて65万円の控除を受けるためにはe-Taxによる申告が必要だよ!
青色申告に必要な書類
青色申告で確定申告をする時に税務署に提出する書類は、確定申告書Bと青色申告決算書の2種類になります。
取引を証明するための領収書は提出する必要はありませんが、帳簿類は調査などがあれば、いつでも提出できるように、原則7年間(ものによっては5年間)の保存が義務となっています。
確定申告書には、AとBの2種類がありますが、個人事業主は確定申告書Bを使用します。
〇青色申告に必要な書類
- 確定申告書B
- 青色申告決算書
確定申告書B
青色申告決算書
青色申告決算書とは、決算書の形式で帳簿の内容を記入する書類のことをいいます。
青色申告決算書を作成するには、複式簿記による記帳と貸借対照表や損益計算書などの会計の知識が必要になります。
そのため、難しい場合は会計ソフトを使ったり、会計士さんにお願いすると良いです。
申告期間や提出方法
青色申告をする時期
確定申告は、前年1月1日~12月31日の間の事業の会計結果を国に申告することで、納めなければならない所得税を決定するための手続きです。
確定申告をすることで住民税や国民健康保険料などの金額も決定します。
確定申告を行う時期は、毎年2月16日~3月15日までの1ヶ月間です。
3月15日が土日祝日の場合は、月曜日かその翌日になります。
青色申告の書類提出方法
税務署に行って提出する
確定申告の手続きをする場合は、直接税務署に書類を持って行くのが1番が確実です。
ですが、所得税は納税者が自分で計算して申告する、申告納税制度を採用しているため、税務署に持って行っても記入のもれや間違いなどを見てもらえるわけではありません。
書類の作成方法が分からない場合は、税務署で職員に聞きながら書類を作成する所があるので教えてもらえます。
確定申告時期は、多くの方が税務署に行くので、分からないところを聞くだけでも順番待ちとなり、混みあうので時間には余裕をもって行くが良いです!
郵送で提出する
税務署に行けないという場合や確定申告に慣れている場合は、郵送での提出も出来ます。
注意点は、必要な書類がすべてそろっているか確認することです。
返信用封筒として郵便切手を貼った封筒に宛名を書いて同封すれば、控えに確認の印を押して送り返してもらえます。
e-Taxで申告する
e-Taxとは、所得税の申告をインターネット上で行う電子申告のことです。e-Taxで申告する場合は、書類を提出する必要がありません。
e-Taxを利用する際には、事前に申請し電子証明の取得や電子申告等開始届出書の提出や、認証のための機器購入が必要になります。
e-Taxを利用すると、申告書に直筆で書くなどの作業がなくなり、税務署に持っていったり、郵送したりといった手間がなくなります!
e-Taxについて
e-Taxは、国税に関する申告、申請、届出、納税の手続きが行えるオンラインサービスです。
正式名は国税電子申告・納税システムと言います。
パソコンで決算報告書や確定申告書が作成でき、申告手続きまで済ませることができます。
e-Taxを使えば、確定申告のために税務署に行ったり、混雑し時間がかかることがなくなるよ!
e-Taxを使う準備
・申告に使用するパソコンとインターネット環境が必要です。
・申告書を作成するソフトなどを選ぶ
e-Taxには、パソコンにインストールするソフト版と、e-Taxのホームページからそのままブラウザで利用できるWEB版があります。ご自身の利用環境により選びます。
・電子証明書の取得
手続きを本人が行っているかを確認するために、申告・納税の際には電子証明書の取得が必要になります。
電子証明書は、法務省が運営する商業登記認証局や地方公共団体システム機構などが発行するものです。
・e-Taxの開始届出書を提出して利用者識別番号を取得
e-Taxを利用する前に、電子申告・納税等開始届出書を税務署に提出して利用者識別番号を取得します。電子申告・納税等開始届出書を作成すると、税務署から利用者識別番号などが記載された通知書が届きます。
利用するための準備が終われば、書類を作成して提出するのみです。
e-Taxにログインしたら、行いたい申告・納税はどれかを選択します。
まとめ
節税効果が高い65万円の特別控除を受けるためには、複式簿記での帳簿作成とe-Taxによる確定申告が必要になります。
難しく感じるかもしれませんが、65万円の控除はとても大きいので必ず青色申告をすることをオススメします。