1人美容室での目標売上の考え方

美容室を1人で経営すると売上の作り方を考えていかなければなりません。

そこで、今回はその方法を紹介していきたいと思います。

1人美容室経営ではいくら売り上がるか?より、いくら売り上げたいのか?という目標を作り売り上げを考えていく方が良いと思います。

いくら売り上げたいのか?と言う目標売上が決まれば目指すべき客単価や1日の来店人数が決まってくるからです。

僕たちの仕事は営業時間内で働きながら、お金を稼ぐ労働収入の仕事なので1日に担当できるお客様の限界人数が決まっています。

例えば、1日8時間労働だとすると、カット+カラーのお客様は2時間程度の施術時間がかかるので1日では4名しか受け付けることが出来ません。

それ以上の人数を担当しようと思うと、営業時間を延ばすか施術スピードを上げるかになります。

ですので、目標売上金額を考えた上で1日で担当できそうな人数を考え、その後に目標売上に到達するための客単価を考える方が分かりやすいかと思います。

例えば、1人で月に売上100万円を目標とすると下の図のようになります。

※営業日数は25日としています。

目標売上金額1日客数客単価月間客数
1,000,0004人10,000100人
1,008,0004.4人9,000112人
1,000,0005人8,000125人
1,001,0005.7人7,000143人
1,002,0006.6人6,000167人
1,000,0008人5,000200人

上の図で分かるように100万円の売り上げを目指そうと思うと、1日客数と客単価が大事になってきます。

単価が下がれば下がるほど客数が必要になり1人で経営するとなると、施術スピードや営業時間を延ばさなくてはいけなくなります。

ご自身のお店の目標金額や、経営状況で客単価を調節しましょう。

サルサル
サルサル

売上を増やすためには、客数と客単価って、とっても大事なんだね!

ペンペン
ペンペン

そうだよ!

極端に言えば1日1人でも客単価が4万円あれば営業日数25日で100万円の売上に到達できるよ!

売上を増やす方法

売り上げの考え方を書いてきましたが、次はどのように目標売上を達成するかの売上の増やし方を考えてみましょう。

売上を増やす方法は様々なことがありますが、一生懸命に仕事をするだけではお店の売上を増やすことは難しいです。

売上を上げる目的はお店に残す利益や収入を増やすためです。

客数を増やす

広告宣伝での新規集客や、お客様のリピート率を上げることが大事になります。

気をつけるポイントは広告宣伝費では費用対効果に気をつけることです。

広告宣伝費以上に売り上げを上げることが出来なければ、逆に利益を下げることになります。

なので、始めはお金がかからず集客の出来る紹介や口コミがオススメになります。

ジョージ
ジョージ

お客様にはそれぞれの来店周期があるのでお店に来てくれる総客人数を増やすことが大事になるよ!

来店頻度を早める

来店周期が伸びているお客様に、DMやSNSを活用したりして、来店頻度を早めます。

お店でのキャンペーンやイベントなどで来店してもらえるように工夫します。

ここで注意したいことはお店側がお客様に来て頂くための、キャンペーンではなくお客様自身が来店したくなるようなキャンペーンなどをすることです。

例えば、「〇月トリートメントキャンペーン〇%off」などのキャンペーンはお店側がトリートメントでの来店を促していますが、トリートメントをしないお客様には来店したくなるキャンペーンにはなりません。

出来るだけ、お店にご来店されている全てのお客様が対象になりお客様自身が来店したくなるキャンペーンにすることが大事です。

例えば、「〇月くじ引きキャンペーン」「〇月ご来店のお客様全員ハンドクリームプレゼント」などのキャンペーンでしたらお店の全てのお客様が対象になり、キャンペーンに参加するために来店頻度を早め来店してくれやすくなります。

サルサル
サルサル

自分がよく行く異業種のお店になぜ行こうと思うのか?を考えてみよう!

施術スピードを上げる

施術スピードを上げることで1日に担当できるお客様の人数が増えます。

カラー+カットのお客様が1日に4人来店されるとして通常2時間かかる人は施術時間を1時間半で終わらせることが出来れば、8時間労働で1日に担当できるお客様の人数が1人増やせます。

気をつけないといけないことは急いでいるようにはお客様には感じさせないことです。

そのため、カットやカラーなどの施術スピードを早くし、シャンプーやマッサージなどの時間は急がないようにすることが大切です。

その他、放置時間が短くなるようなカラー剤を使ったり、パーマの2液を過酸化水素にすることで時短をします。

ご来店時のカウンセリングなどもお客様が必要とする要点がすぐに分かるような、マニュアルを作ることも大事です。

ペンペン
ペンペン

時間単価を意識することで、お店の生産性を高めることが出来るよ!

単価を上げる

単価の高くなるカラー、パーマなどのメニューを取り入れたり、トリートメントなどのサイドメニューで単価を上げます。

気をつけるポイントはデジタルパーマ、ストレートパーマなどの施術で単価を上げれたとしても施術時間が長くかかるメニューは時間単価が下がり1日に担当できる人数が減ってしまいます。

そこで、時間単価に影響の出にくいメニューで客単価を上げるのがオススメです。

トリートメント、前処理剤やカラーなどの放置時間の間で単価を上げることが出来る滞在時間を延ばさないメニューで単価を上げると良いです。

ジョージ
ジョージ

単価を上げるために、設備導入に大きなお金のかかるものは投資金額の回収にどのくらいの期間がかかるかや何人の客数が必要になるのかも考えてみよう!

経費を抑える

お店の売上を増やすことばかりに注意が向きがちですが、売上を上げる目的はお店の利益を増やすことなので、無駄な経費を減らすことも大事になります。

毎日使うカラー剤なども1人当たり10グラムでも無駄な使用量を減らすことが出来れば、年間では大きな違いになると思います。

その他、設備やサービス面でも無駄がないか考えてみましょう。

お店で契約しているネット代、電気代などの料金プランなども固定費になるので見直すことで大きな節約が出来ます。

ペンペン
ペンペン

細かなことだけど、LEDなどの照明に変えることも節約につながるよ!

技術力を上げる

当たり前の事になりますが、多くの客単価を頂けるような技術力や提案力、接客をすることが大事になります。

メニューの提案をする時はお客様になぜそのメニューが必要なのか?そのメニューをするとどうなるのか?を理解してもらえるような説明をしましょう。

サルサル
サルサル

技術力を上げると施術のスピードアップもできるよ!

商品販売を増やす

店販商品の販売数を増やすことも時間単価にかかわらず、売上を上げるには良い方法です。

ですが、商品在庫を増やすと仕入れ額が増えることになりますので、在庫管理も定期的にすることが大事になります。

商品も高額な美容機器を販売することは一時的には売上は上がりやすいですが、1度きりの高額商品よりシャンプーなどの定期的に購入して頂ける商品を販売する方が年間での売上が安定し予測もしやすくなります。

ジョージ
ジョージ

お持ち帰り用の集中トリートメントなどを含んだ、ケアメニューなどで単価を上げる方法もお客様満足度が高くなるよ!

まとめ

客数を増やすことは広告宣伝費に投資することになりますが、客数を増やすことはなかなか難しい問題です。

そのため、お金をかけずに売り上げを上げやすいのは既存のお客様の来店頻度を早めることと、客単価を上げることになります。

この2つは現在の経営状況からすぐに改善、行動しやすいのでオススメです。

来店頻度が上がると年間で全体の売り上げは大きく変わってきます。

カルテなどを活用することで、DMなどでお客様の来店頻度をコントロールするようにしましょう。

客単価を上げる方法もお客様に納得して頂けるような、メニュー、技術を目指しましょう。

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