美容室経営者が知っておきたい控除について

美容室を経営するうえでは確定申告をしますが、そこで控除というものをより理解しておくことで、税金額を計算するときに役に立ちます。

控除とは、簡単に説明すると差し引くことを言い、「所得控除」と「税額控除」に分けられます。

これらは確定申告で正しく申告しないと適用されない場合があるので節税のためには、美容室経営で必ず知っておきたいことです。

この記事で分かること

  • 所得税を計算するための所得控除の役割
  • 所得控除の種類と控除額
サルサル
サルサル

まずは所得税の計算方法を確認しておこう!

所得税の計算方法

所得から所得金額を計算

・所得(10種類) 利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得、雑所得

各所得を合算し、課税標準を計算

・損益通算、損失の繰越控除をする

課税標準から所得控除を差し引き、課税所得金額を計算

・所得控除(14種類) 基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、障害者控除、寡婦控除、勤労学生控除、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、主規模企業共済等掛金控除、医療費控除、雑損控除、寄付金控除

課税所得金額に税率を掛けて所得税額を計算
所得税額から税額控除を差し引いて申告税額を計算する

・税額控除 住宅ローン控除、配当控除など

ペンペン
ペンペン

控除には所得控除と税額控除があるので混同しないようにしよう!

所得控除の種類

所得控除は、税金を計算するときに所得から控除することができるもののことを言います。

所得控除は様々な種類があり、人的控除、物的控除があります。

サルサル
サルサル

人それぞれの生活状況にあわせて税金を減らしてあげるよと言う仕組みだよ!

人的控除の種類

所得控除控除額適用要件
基礎控除38万円すべての納税者に適用
配偶者控除最高38万円
(70歳以上は最高48万円)
配偶者の合計所得金額が38万円以下で、本人の合計所得金額が1000万円以下
配偶者特別控除最高38万円配偶者の合計所得金額が38万円超123万円以下で、本人の合計所得金額が1000万円以下
扶養控除一般38万円
特定63万円
老人58万円または48万円
一定の要件(その親族の合計所得金額が38万円以下等)を満たす扶養親族がいる場合
障害者控除27万円(特定障害者の場合は40万円または75万円)納税者本人が障害者
控除対象配偶者または扶養親族が障害者
寡婦(寡夫)控除原則27万円納税者本人が寡婦または寡夫
勤労学生控除27万円納税者本人が勤労学生(本人の合計所得金額が65万円以下)

物的控除の種類

所得控除控除額適用要件
社会保険料控除支出額社会保険料を支払った場合
生命保険料控除最高12万円生命保険料等を支払った場合
地震保険料控除支出額(最高5万円)地震保険料を支払った場合
小規模企業共済等掛金控除支出額小規模企業共済の掛金や確定拠出型年金の掛け金を支払った場合
医療費控除支出額-保険金等の額-10万円医療費の支出額が一定額を超えた場合
雑損控除以下のうち多い金額
・損失額-
災害や盗難などで損失があった場合
寄付金控除支出寄付金-2000円特定の団体に寄付をした場合
ジョージ
ジョージ

小規模企業共済は僕たち個人事業主が必ずしておきたい、節税対策と将来への貯金になるよ!

まとめ

このような控除を把握しておくことで確定申告時にも、控除をもれなく申告することが出来ます。

また、支払う税額がおおよそでも分かると、必要な分の現金を確保しておくことが出来ます。

青色申告などの記事もありますので、ぜひご覧ください。

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