1人で美容室を始めようと思っている方が1番心配になると思うのが、収入の面だと思います。
勤めている時よりも収入が少なくなるようでしたら、独立前より自分の生活も大変になりますし、リスクをおって独立するメリットも少なくなると思います。
僕自身も収入の面が1番の心配事でしたが、事前に少しでも勉強しておくことで自分自身が満足できる収入金額を得ることが出来るように、お店を運営しながら作らなければならない売上金額が分かってきます。
今回は美容室経営者の収入はどれくらいになるか?をこの記事で書いていきます。
この記事で分かること
- 美容室経営者の収入を知るための美容室でかかる経費
- 美容室経営者の収入比率
- 1人経営した場合の収入金額目安
1人美容室経営者や美容室経営者の収入ってどれくらいあるんだろう?
収入を知るためにはまずは美容室経営にかかる経費を知らないといけないよ!
収入を知るための美容室経費
美容室経営者の収入を計算するには美容室経営でかかる経費のことを知らなければなりません。
収入はお店に残るお金になるので、簡単に表すと売上-経費=収入となります。
お店に残ったお金が全て自分の収入になるということになります。
と言うことは経営に必ず必要になってくる経費が分かれば収入が分かってきます。
必ず必要になる経費
- 材料費
- 人件費(スタッフを雇用している場合)
- 家賃
- 販促費(必要な場合)
- その他諸経費(飲み物、雑誌、通信費など)
これらの経費を引いた金額がお店に残るお金となります。
そして、美容室経営の経費には適正な経費率があり、適切な比率にすることで安定した経営がしやすくなります。
美容室の経費率
材料費 | 10% |
人件費 | 35% |
家賃 | 10% |
販促費 | 10% |
その他諸経費 | 15% |
経営者収入 | 20% |
一般的な美容室の理想的な経費比率で考えると経営者の収入は売上の20%ほどとなります。
1人で経営をする場合は従業員がいないので経営者収入20%+人件費35%で55%ほどが収入になります。
注意点は、融資の返済や税金の支払いは含まれていないので、収入から後で払うことになります。
所得税、消費税、住民税などの税金と健康保険料は、確定申告後に通知書が来るので、支払い分のお金は置いておかなくてはいけません。
収入をより多くするには、売上を増やしていくことが大事になります!
1人経営美容室の収入シュミレーション
1人で美容室を経営した場合の簡単な売上に対しての収入表を作ってみました。
売上金額 | 経営者収入55%として |
100万円 | 55万円 |
90万円 | 49万5千円 |
80万円 | 44万 |
70万円 | 38万5千円 |
60万円 | 33万円 |
50万円 | 27万5千円 |
このようなイメージで1人での経営の方は収入金額を考えると良いと思います。
返済は1000万円を借りた場合、月10万円以内ぐらいになるかと思いますので、約10万円を引いた金額が実際の収入になります。
この金額が、多く感じるのか、少なく感じるのかは人それぞれですが、ここから自分自身の貯金をしたり、エアコン故障などの不測の事態や今後のお店の展開に向けての貯金をしておかなければなりません。
余ったお金を全部使ってしまうと運転資金に余裕がなくなり、自転車操業になることもあります。
自分自身のお金の使い方を上手に管理することも経営では大事になります。
顧客満足度を下げない範囲で、材料費、販促費、その他諸経費を抑えるとさらにお金を残せるように出来るよ!
まとめ
美容室の経営を始めるにあたり、収入が不安になる方も多いと思いますが、この表を見ることで今の自分が独立し、どの程度の売上を上げることが出来るのか?や、どの程度の売上を上げないといけないのか?を考えてみましょう。
一人で美容室を経営することは不安もあるかと思いますが、頑張れば頑張るほど自分自身の収入が上がるので、やる気も出ると思います。
ですが、ある程度までいくと一人で売上を作る限界がありますので、いずれ人を雇う前提であれば物件の大きさや席数、シャンプー台の数にも注意しておかなければなりません。
このように1人での経営の場合、だいたい売り上げの半分が収入と言うことになりますので、独立に不安な方は今の時代には業務委託美容師と言う選択肢もあるかなと思います。
店舗を持つのはリスクもありますので、少しでも知識をつけることで上手に経営できればと思います。
一人での経営はケガ、事故、体調管理には十分気をつけよう!
経営者用の保険などで不測の事態に対策することも重要だよ!美容室経営での保険と言う記事もあるよ!