美容室開業のための事業計画書の書き方

開業の融資を受けるためには事業計画書の内容が重要になってきます。

事業の計画が自分の中で決まっていないと、事業計画書があいまいになり、融資の審査に通りにくいからです。

そこで今回は事業計画書の書き方を書いてみたいと思います。

ジョージ
ジョージ

僕、自身が実際に書いた項目も載せていくので参考になるかと思います!

この記事で分かること

  • 事業計画書で重要になる項目
  • 事業見通しの売上高の考え方
  • 実際に僕が書いた事業計画書の項目

事業計画書の中の重要な項目

経営者の略歴等の項目

融資の面談の時に、融資の担当者が初めに確認するのが申込者の略歴等という部分です。

この項目で、申込者のこれまでの仕事の実績や、その業種でどのような経歴があるのかを見られます。

ここで、事業を継続するための実績や経験が足りないと判断されると融資審査にも影響があります。

なぜ、自分の事業を成功させられるのか?が説明できるようなプロフィールを書いていきましょう。

技術力

美容室経営を成功させるためには技術力はかかせないので上手くアピールすることが大事になります。

技術売上、リピート率、指名人数などの具体的な数字や、コンテストなどの受賞歴や技術者として経験年数などを記入するようにしましょう。

サルサル
サルサル

技術力は伝えるのが難しいので具体的な数字や実績で書くようにしよう!

経営力

事業を長く継続していくためには技術力だけでは難しくなります。

店長としての経験やスタッフ教育などの経験、お店の運営管理や集客活動などの経営にかかわるような経験があれば記入するようにしましょう。

人材育成やマネジメントなどにかかわる資格を持っている場合も記入しましょう。

ペンペン
ペンペン

自分がお店に勤めることで、お店にどのような成果を出してきたか書くと良いよ!

必要な資金と調達方法の項目

この項目は美容室の開業に必要な資金項目を分けて、出来るだけ正確に記入します。

店舗工事などの外注費用は、業者からできる限り誤差のない見積りを作ってもらうようにするといいです。

誤差のないように見積もってもらう理由は、だいたいで計画書を作ると、途中で想定外の出費などがあった時に対応するのが難しくなるからです。

開業費用は、主に次のような項目があります。

・物件取得費用(保証金、仲介手数料、礼金、前家賃、保証料)

・工事、店舗設計デザイン費用

・人材採用費

・美容器具費用(セット椅子、シャンプー台)

・設備費用(洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなど)

・開業材料費(消耗品、シャンプー、カラー剤など)

・広告宣伝費(ポスターチラシ等各種印刷物、ホームページなど)

・その他諸経費、運転資金

事業の見通しの項目

数字の面も大事ですが、事業計画書の右側の項目の売上高、売上原価、経費の根拠の項目が重要になります。

この項目は実際に営業してないと、書くのが難しく感じるかも知れませんが、以前に勤めていたお店の数字などを参考にして書くと良いと思います。

現実感のない数字ではなく、実際に新しいお店で自分が営業したとして売り上げられる現実味のある数字を書くようにしましょう。

創業当初1年後又は軌道に乗った後( 年 月頃)
売上高 ➀万円万円
売上原価 ➁
(仕入れ高)
万円万円
人件費万円万円
家賃万円万円
支払利息万円万円
その他万円万円
合計 ③万円万円
利益
➀-➁-③
万円万円

売上高の考え方

最初に考えるのは、お店の規模やセット面の数、従業員数で1日あたりの施術客数を考えた上で、月間の施術客数を考えます。

その後、技術単価を決めるためにメニューの料金を設定します。

ジョージ
ジョージ

売上高は客数×客単価で計算するよ!

売上原価の考え方

総売り上げから原価や、経費を引いた金額になります。

原価は業界の材料費割合の15~8%くらいで計算すると良いです。

その他の経費欄の項目の考え方 

その他の項目の書き方は、業界割合の人件費35%、家賃10%、その他諸経費15%で計算していきます。

その後、借入金額から支払利息を計算し利益の項目を出します。

右側の売上高、売上原価、経費を計算された根拠の考え方

この項目は説明が難しいので、実際に自分の計画書に僕が書いたものを載せてみます。

僕自身が事業計画書に実際に書いたもの

売上高、売上原価(仕入高)、経費を計算された根拠をご記入ください。
〈創業当初〉
➀売上高8,000円(平均単価)×3回転×25日=60万円
➁原価率15%(業種平均から)
③人件費なし
④家賃8万円
⑤支払利息2万円(金利2%程度で想定)
⑥その他(水道光熱費、インターネット等)
〈1年後〉
➀3回転→6回転(仕事のスピードアップと勤務時の経験から)
➁当初の原価率を採用
③スタイリスト給与 20万円増
④その他(従業員増による)5万円増

このような書き方をしました。

これを面談の時に詳しく説明できるようにしましょう。

まとめ

事業計画書を書くのは、ほとんどの人が初めてだと思いますが、事業計画書を書くことでより経営の感覚がつかめるかと思います。

創業当初から利益が出るような書き方ではなく、より現実感のある書き方が良いかと思います。

経費は多めに見積もっておく方が、不測の事態や想定外の出費に備えることが出来ます。

事業計画書は開業の第一歩となりますので頑張ってみましょう。

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