小規模企業共済は小規模企業の経営者や役員が、事業を辞める時や退職した時の生活資金などのために積み立てる共済制度です。掛金が全額所得控除できることや事業資金の借入れもできるなどのメリットがあります。
小規模企業の経営者のための退職金制度です。
小規模企業共済はやらないと損なくらいの制度だよ!
小規模企業共済のメリット解説
掛金は加入後も増減可能で全額が所得控除になる
月々の掛金は1000~70000円まで500円単位で自由に設定ができ、加入した後も増額、減額できます。
確定申告の時は、掛金金額を全額を課税所得から控除できるため、大きな節税効果があります。
最大で年間84万円の控除のメリットはとても大きいよ!
共済金の受取りは一括、分割選べる
共済金は、退職や廃業時に受け取りが出来ます。満期や満額などの上限はありません。共済金の受け取り方は一括、分割、一括と分割の併用が選べます。一括での受取りの場合は退職所得扱いに、分割受取りの場合は、公的年金等の雑所得扱いとなり、税制面でのメリットもあります。
どちらの受け取り方法も税制面で優遇されているよ!
低金利の貸付制度を利用できる
契約者は、掛金の範囲内で事業資金の貸付制度を活用することができます。低金利での即日貸付けも出来ます。
貸付制度
・一般貸付け
・ 緊急経営安定貸付け
・ 傷病災害時貸付け
・ 福祉対応貸付け
・ 創業転業時、新規事業展開等貸付け
・ 事業承継貸付け
・ 廃業準備貸付け
掛金について
掛金月額
掛金月額は、1000円~7万円までの範囲内(500円単位)で自分で選択することができます。
納付方法
毎月の掛金は、個人の預金口座からの振替による払込みとなっています。振替日は、毎月18日(18日が休日の場合は翌営業日)です。
掛金の納付方法は、月払い、半年払い、年払いから選ぶことができます。
増額・減額
掛金月額は、1000円から7万円までの範囲内(500円単位)で、増額したり減額することができます。
掛金の前納
掛金は前納することができます。前納すると、一定割合の前納減額金を受け取ることができます。
小規模企業共済の扱い
掛金は全額を小規模企業共済等掛金控除として、課税所得から控除することができます。1年以内の前納掛金も同じ様に控除にすることができます。掛金は、事業の損金や必要経費にはできません。
小規模企業共済は、その年の総所得金額から、基礎控除、扶養控除、社会保険料控除などを控除した後の金額で、課税の対象となる金額(課税所得)からさらに控除が出来ます。
まとめ
小規模企業共済は個人事業主にとって大きなメリットがありますので、ぜひするように活用しましょう。
個人事業主には厚生年金がないので、このような制度を上手に活用することで自分の老後や将来のために備えておくことが大事になります。
小規模企業共済の掛金は課税所得から控除ができるので、利益の圧縮をすることで大きな節税効果があります。