美容室の経営でかかってくる経費ってどんな種類があるのでしょうか?
事業計画書を書く時や損益分岐点を知るためにも勉強してみましょう。
経費は美容室の経営を維持するためのお金のことだね!
家賃
美容室経営は店舗を借りている限りは家賃がずっと発生します。
美容室の営業では、まず家賃を支払えるだけの売上を早く作ることが大事になります。
家賃はお店の売上の10%程度が目安とされています。
例えば、家賃を売上の10%以内と目標にする場合は、1ヶ月のうちの10%の日数、3日間で家賃分の売上を作ることが出来れば安定した経営がしやすくなります。
家賃は休業日でも変わらずにかかるものなので、1日の売上が伸びないのであれば、営業日数を増やすか、営業時間を増やすことで対応していくことになります。
店舗を借りるのであれば、その家賃分は早く稼げるような事業計画を立てていきます。
家賃は後から変えられないので慎重に物件を選ぼう!
人件費
美容室の経費で1番割合が大きくなるのは人件費になり、売上に対する人件費率は40~50%程度とされています。
売上に対する人件費率ということは、スタッフが自分自身の給料を作れる程度の売上を作るれるようにしなければなりません。
スタッフの給与を30万円とする場合に、人件費率40%と考えると、
300,000÷0・4=750,000
約75万円程度の売上を作れるように考えていきます。
経営者はスタッフが売上を上げるための工夫や、広告を出して新規集客を増やしたり、技術やサービスの向上、固定客を増やすための対策をしていきます。
人件費も変えられない費用になるね!給与が増やせないようなら、福利厚生で出来ることをしよう!
広告費
広告費も毎月集客をしていく場合にはそこそこ大きな経費になります。
特にホットペッパーは毎月大きな掲載費がかかり実質、固定費のようになってきます。
ホットペッパーは集客人数が0人でも支払いが発生するので、費用対効果をよく考えないと経営にも影響がでてきます。
200,000円の広告掲載費に対して、500,000円のクーポン売上があったとしたら、費用対効果は、
500,000÷200,000= 2.5
となります。1を割ると費用対効果が出ていないということになります。
全体の売上に対しての広告費の割合は5~10%ぐらいが良いと思います。
紹介や口コミをしてもらえる仕組みを作ると広告費は必要なくなるよ!
水道光熱費
美容室では電気、ガス、水道は必ず使います。電気料金は基本料金+従量料金の組み合わせになり、使えば使うほど高くなる点では変動費のようになります。
美容室では売上に対して3%程度が目安になります。売上を作れば問題なく支払える金額だと思います。
金額は大きくないですが、毎月必ず発生する費用と考えておくと良いです。
電力の自由化で電気料金の安い会社を自分で選ぶことが大事だよ!
材料費
材料費は技術サービスをした分だけ必要になるので変動費になります。
どれだけの材料を仕入れるかは、お客様の来店頻度の予測によって変わってきます。
多くのお客様が来店する場合には、多めに仕入れ、少ない場合には少なく仕入れをします。
在庫の材料は技術サービスに変えないとただの経費ですが、少なすぎると施術時に足りないなど影響がでます。
こまめに在庫管理をすることで、適正な量の在庫を保ち、毎月の売上に対しての材料費率を増やさないようにすることができます。
足りないものがないように材料の発注は在庫管理が大事になります。
材料費は多くても売り上げの15%以内に抑えると良いよ!
まとめ
ここで紹介した費用以外にも、消耗品費や借入金の返済や交際費などいろいろな費用がかかってきます。
店舗の運営は経費を使いながら売上を作り、その売上からまた経費を使い売上をつくるということの繰り返しになります。
経費はサロンの売上や利益につながるための費用になります。いろいろな経費のかかる理由を考えて上手に管理していくことが大事です。
経費だからと言う理由での無駄遣いだけは絶対にやめよう!