美容室経営2年目のジョージと言います。

自己紹介

・僕のプロフィール

僕は現在30代前半で、美容室1店舗を経営しています。

美容師になった理由は何となく美容学校に行ったからです。笑

お店は10坪くらいのセット面3席、シャンプー台は移動式のシャンプー台にしたので、シャンプー台も3席という美容室です。

客単価は13000円ほどでひと月に80〜90名くらいのお客さんが来店されています。

今現在、スタッフは平日15時半まで働いてくれる子供さんのいる女性スタイリストと二人で営業しています。

お店の立地は駅から3分の路面店で普通電車しか止まらない小さな駅の美容室です。

独立開業までの歩み

・高校卒業後、何となく美容学校へ行く

・美容学校在学中、何度か辞めようと思ったが卒業する

・何となく就活し卒業後すぐに勤めたお店でオーナーと揉め1か月で辞める

・2か月くらい何もせずだらだらと過ごす

・このままでは情けないという気持ちと親に申し訳ないという気持ちで面接に行く

・このお店で仕事を頑張ろうと決意

・お店の考え方が嫌で辞めたくなるが、我慢

・この店で1番使えるスタッフになりお店を辞めて困らしてやろうという不純な動機で頑張る

・仕事をしながら理想の美容室を思い描き、独立を考え始める

・27歳頃に技術売上が月に100万円を超える

・店長になり独立まで働く

・30代前半で自分のお店をオープンする

ブログを書こうと思った理由

今回、僕が美容室の開業までやこれからのことをブログを書こうと思った経緯は友人にブログをやってみようと誘って頂いたことや、今までパソコンが苦手だったので勉強になるかなと思ったからです。

それと、自分自身が美容室オープンまでに美容室開業の情報が少なく大変だったこと、開業する際の失敗点などを知っていただき、これから美容室を経営していこうと思っている方や現在働いている方に少しでも力になり自分と同じような美容室経営の仲間が増えればという思いで始めました。

これを見れば美容室開業のすべての問題点などが分かるようなブログにしていきたいと思っています!

まだまだ初心者で友人に教えてもらいながら書いているので、読みにくいところもあるかと思いますがよろしくお願いします。

こんな僕でも出来た!ということで皆さんが少しでも自分の夢を叶えるきっかけにして頂ければと思います。

ジョージ
ジョージ

独立開業でたくさんの人に助けて頂いたので、今度は僕が人の役に立ちたいと思いました!

お店をしようと決意

話は遡りますが、僕が美容室を経営したいと思った時期は22〜23歳ぐらいのアシスタントの時期でした。

それまでの僕は自ら選んで美容師になったものの、どこか、やらされているような気持ちで何となく働いていました。

ですが、いつからかどうせやるなら無駄な時間を過ごさず一生懸命にやってみようと思うようになり、自分の美容室オープンを目指すようになりました。

美容室をオープンしたいと思った理由は単純で今よりも生活を良くしたいや、当時働いているお店の納得ができないところがあったからです。

納得できなかった部分は、お店の古い体質のような従業員をあまり大事にしないところなど、経営者や幹部が楽をするのは当たり前だと言うような雰囲気が自分には納得できなかったからです。

そんなの当たり前だと言う意見もあるかと思いますが、僕はお店のみんなが仲間と言う考えなので、みんなで豊かになるというのが理想で、それなら自分でそういう環境をいつか作ればいいやと思いながら、仕事をしていました。

それと自分の人生なので会社や誰かに依存して生きていくのではなく、自分で自分の人生に責任を持ち生きていきたいたいと考えたからです。

その後、目標は30歳では独立をすると決め、それまでには美容師として、どういう自分になっていないといけないかなど、どういう知識がなければいけないか、などを考えました。

そして2018年の末頃に当時勤めていたお店のオーナーに独立をしたいと言う意思を伝え1年半後に自分のお店をオープンすることが出来ました!

当時のオーナーはフランチャイズのような話や出店に対してお金を出資してくれる様な話などもしてくれましたが、100%自分自身の力で全部やりたいと言う思いがあり、その意思を伝えました。

僕は独立までは美容室、2店舗を経験しましたが、1店舗目のお店は美容学校を卒業して1か月ほどで辞めてしまったので2店舗目で10年間ほど働かせて頂きました。

1店舗目のお店を辞めた理由は当時の自分が仕事に対して甘えている部分があり仕事の大変さを理解していなかったので嫌になってしまったからです。

そこから反省し、次の店舗では独立するまで修行しました。

31歳の夏に僕自身のお店はオープンすることが出来ました。

お店を開業したいと思った時からすること

独立したい、開業したいと思った時に何をすればいいか、すぐには分からないかと思います。僕も分かりませんでした。そこで試行錯誤しながら僕なりにしていたことや、した方がよいかなと思うことをまとめてみました。

・少しずつでいいので定期預金をしていく(お金を借りる時にやる気や信用、計画性があると見られるように)僕は22歳ごろから月5000円の定期預金を始めました。少ない金額ですが融資の際には評価していただきました。

・何となくでいいのでお店の大きさや候補地、従業員数、経費など考えておく(いざお金のことを考えたときに理想と現実が異なってくるため)売上目標-経費=利益予想

・現時点で何名のお客様が自分が出店したお店に来てくださるのか見込み客を出してみる(経費を考えたうえで採算がとれるのか?少ないようならこれから増やすように努力していく)

・年金、公共料金などの支払いをきちっとしておく(お金を借りる時の信用や社会人としての信用を作る)

・現在、働いているお店で経営に関することを学んでいく(売上などの数字の面や材料費、集客方法、店内イベントなどを自発的にやってみる。勤めているとリスクが少ないので自分のお店と思って勉強しながら売り上げを伸ばすことでお店にも貢献できます)

・損得で物事を考えず目の前のことを一生懸命していく(当たり前の事かも知れませんが意外と忘れてしまいます。頑張っていれば必ず誰かは評価してくれます。たとえ評価されなくとも自分自身に正直でいられます)

開業したいと思った時からすること」の記事でも詳しく説明しています。

ペンペン
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開業したいと思った時からすぐに出来ることはたくさんあるよ!

少しずつチェックしていってみよう!

オープンするまで

自分自身の目標年齢からは1年遅れましたが、目標を決めていたおかげで大幅にずれることなく、オープンできました。

目標をずらさないポイントも家族、友達など周囲の人に話し後に引けなくするのが良いと思います。

僕がオープンするのが遅れたのも、当時のお店でスタッフが体調不良、結婚などで何人かが同じくらいの時期に退職したことで今のタイミングではお店を辞めることが出来ないと言うことで遅れました。

オーナーに独立の意思を伝えた後すぐには何からしたらいいかが全く分かりませんでした。

オーナーに開業の方法を聞くのもお店を辞めるのに聞くのは申し訳ない気持ちがあったので自分で調べたりしました。

オーナーには出来るだけ長くいてもらってもいいと言って頂きましたが、自分のお店のオープンの都合でお店に迷惑をかけるわけにはいかないので、オープンする前までというものではなく、いつまでということでお店の退職日を先に決めました。

自分のお店オープンの1か月前に勤めていたお店を退職することになりました。

その後の1か月は無職ですので、この間に自分が担当していたお客さんが離れてしまわないかなど、とても不安でしたが、結果的には物件を探したり融資の手続きなど慣れない手続きに時間がかかったので1か月の開業準備期間があってよかったと思っています。

お店で働きながら少ないお休みの日に並行して準備するのは美容室開業を実際にやってみて、とても難しいと思いました。

最初はなんとなくオープンの予定地の駅を決めていたのでその周辺を歩いて物件を見たり不動産屋さんに入って貸店舗を見たりネットで検索したりしました。

家賃が高すぎたり、狭すぎたり、広すぎたり、美容室が同じビルに入っていたり隣に美容室あるなどと、なかなか自分の条件に合うお店が見つかりませんでした。

そして、以前の働いていたお店からは2つ離れた駅で条件に合う物件が見つかり話が進んでいたのですが、内装業者さんと一緒に内観させて頂いた時に外壁からの水の染み出し箇所など素人では分からない箇所があったので、ここは長くお店を続けることを考えるとやめといたほうが良いということで、また振り出しに戻ることになりました。

その後、次は以前の働いていたお店から一駅離れた場所の物件に出会い契約することとなりました。オープン2か月前くらいでした。

この物件は不動産屋やネットにはデータがなく、歩いて探していると見つかった物件でした。

なので貼り紙に書いてあった電話番号に電話をして内観をさせて頂きました。

歩いて探すことで立地や人通り、時間帯による変化なども分かるので良いかもしれません。

物件契約には家賃交渉をしましたが、家賃は今以上は下がらず、工事終わりまで家賃が発生しないフリーレントと言う契約をしてもらい、融資もまだおりるか未定でしたので、融資特約と言う契約で仮契約のようなものをしました。

融資が決まりすぐに内装業者に連絡し内装工事が始まりました。

そこから一ヶ月でお店を作ってもらうというハイペースな内装工事になりました。

お店はスケルトンからだったので解体から入り配管などの設備を入れていきました。

オープン2日前に受け渡し、消防検査、保健所検査をしました。

その日の夕方から商品やカラー剤、ワゴンなどが少しずつ届き整理したりするのが1人だったのでとても大変でした。

毎日0時過ぎまでお店にいて朝早くオープンの準備をしに行くような状態でした。

オープンまでの期間に余裕をもっておくのがオススメです。

現在勤めているお店で開業までにすること

現在勤めているお店で開業までに出来る準備や開業までにしておいた方が良いと思うことをまとめてみました。

現在勤めているお店にも開業に役立つヒントがたくさんあると思います。

僕がしたことなどを参考にしておきます。

・後輩に仕事の引継ぎをしておく

・材料仕入れの参考になるのでカラー剤やパーマ剤のお店への入り値を調べておく

・予約表、問診票、お客様の住所などお店の許可を得て大丈夫ならもらっておく

・鏡の高さ、椅子の間隔、レジカウンターの高さなどをメモし自分のお店ではどのようにしたいかイメージをしておく

・内装業者に伝える時にこういうイメージが良いという場所は写真を撮っておく(バックルームの材料棚、お客様ロッカー、トイレ洗面台、お店の外のプライス表など)

・名刺、スタンプカード、紹介カードなど構成の参考になるようなら写真を撮っておく

・オープン予定地がある程度決まっていれば、リクルートさんやディーラーさん、その他の広告業者さんに予定地の情報を聞いてみる(どういう客層や年齢の人が多いのかや今後発展していくような駅や場所なのか?)

サルサル
サルサル

開業までに勤めているお店はヒントになることが沢山あるよ!

勤めているうちに確認しておこう!

融資について

僕もそうでしたが、ほとんどの方は美容室を始めるための資金が自分の貯金などでは足りないと思います。

そのため融資を受けるのですが、日本政策金融公庫で借りるのが一般的です。

なぜ日本政策金融公庫で融資を受けるのかを説明します。

〇日本政策金融公庫から融資を受ける理由

・民間の金融機関より金利が安い

政府が出資している金融機関なので新創業融資制度により低金利である

・無担保、無保証の融資制度がある

事業が上手くいかず倒産した場合に代表者個人に返済の請求がいかず、財産を守ることが出来る

・新規創業でも融資がおりやすい

民間金融機関より審査のハードルが低い

・返済期間が長い

運転資金の返済期間、最長7年で設備資金の返済期間が最長20年(10年くらいにする事業者が多い)

・公庫で融資を受けた実績があると他の金融機関から融資を受けやすくなる

事業の調査を公庫がしたうえで融資をし毎月返済をしているので民間金融機関に融資を前向きに検討してもらえる

・融資実行までが早い

一般的に申し込みから融資実行まで1か月ほどで、民間金融機関では1か月以上かかる。公庫は信用保証協会を経由しないため早い。

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このように日本政策金融公庫で融資を受けることはメリットが大きいです!

全額融資が通るように頑張りましょう!

資金調達の計画

資金の使いみちを考えることでいくらのお金を借りなければならないのかが分かります。そこで主な費用を書いてみました。

業者さんに見積もり書を出してもらいこの費用で日本政策金融公庫の事業計画書を作ります。

・物件取得費用(保証金、仲介手数料、礼金、前家賃、保証料)

・工事、店舗デザイン費用

・スタッフ採用費

・美容器具費用(セット椅子、シャンプー台、ローラーボールなど)

・設備費用(洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、パソコンなど)

・開業材料費(消耗品一式、シャンプー剤、カラー剤、パーマ剤)

・広告宣伝費(リーフレット、チラシなど各種印刷物、ネット集客、ホームページ)

・その他諸経費、運転資金(雑誌、観葉植物など)

僕の美容室での実際の開業資金

僕が日本政策金融公庫で実際に借りた1000万円のうち開業資金に使った内訳を紹介します。全て税込金額です。

・物件取得費用 565000円

・内装工事費 4557000円

・設備、セット椅子、シャンプー台、ボイラー、シャンプー台ユニット 2270000円

・材料、備品、パソコン、洗濯機、冷蔵庫など 1521000円

・残り金額1087000円と自己資金1800000円の合計2887000円が運転資金となります。

ジョージ
ジョージ

僕の場合は移動式シャンプー台にしたため中古がなかった点とシャンプー台をつなげるユニットがいるので、一般的な設備費用より高くなっています。

公庫の手続きの流れ

1.相談・申し込み(事業資金相談ダイヤルに電話)

↓ 商工会議所に相談しても良い

2.必要書類を作る(創業計画書、担当の方に言われた提出書類)

↓ 主に借入申込書、運転免許証、預金通帳(最近6か月以上)住民票、源泉徴収票、不動産の賃貸借契約書または賃貸物件説明書、美容師免許証、管理美容師免許証、各種見積書(工事、設備)、印鑑

3.面談 (資金の使い道、事業計画を面談で話す)

4.融資 (借用証書など契約に必要な書類が届き、契約手続き完了後に銀行口座に送金される)

気になる方が多いと思うのが、いくらあればいくら借りられるか?と言うものではないでしょうか?

僕は正直、これに関しては分かりませんが、僕の場合は自己資金180万円で1000万円の融資を受けることが出来ました。

僕も自己資金が少なく不安でしたが、事業計画書を何度か見直し、売り上げの根拠を具体的に説明できると大丈夫だと思います。

ペンペン
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面談の時も融資を受ける立場なのでジャケットを着たりきちっと見える服装が良いと思うよ!

物件契約や内装工事の細かな注意点

物件契約では大きなお金が動きますので物件を決めてしまうとその後、変更するのは大変ですので美容師目線での細かな注意点を紹介したいと思います。

内側工事も同様で後から変更が効きにくいのである程度イメージしておくことが大切です。

・不動産屋さんは早く契約して欲しいので、契約を急ぎますが焦らず決めることで、交渉がしやすくなります。もし、希望の物件で他の借り手がでた場合は縁がなかったと割り切った方が良いと思います。

・不動産屋さんの言い値で契約するのではなく相見積もりなどを使い交渉する

・実際に使ってないので分かりにくいかもしれませんが、作業の動線を意識して配置、収納などを決めておく

・電球の種類や明るさがどれくらいほしいかなど伝えておく(僕は屋外で髪の毛を見たときに室内とのヘアカラーの色の違いがですぎないように電球色、昼光色と両方設置しました)

・鏡はゆがみなどがあるので実際に見たりして気を付けて決める

・手続きなど抜かりがないようにしておく(開設届、保健所、消防検査、借入申込書)

・洗濯機、冷蔵庫などの容量が大きなものは事前にメジャーなどで計って配置場所を考えてみる(僕の場合は新聞紙で冷蔵庫などの大きさの正方形などを作り置いてみたりしました)

・融資がまだ降りてない場合は仮申し込みや、融資特約をつけてもらう

・隣人トラブルなどがないか確認しておく(お店が始まると簡単には移動できないので事前に近所にトラブルを起こす人や鳥などのフンの害などがないか確認)

オープンまでのトラブル

オープン途中や物件選定でもすんなりと行くわけではなく、いくつかのトラブルがありました。

事前にいろいろと計画や相談はしていましたが、スムーズにいくのは難しかったです。

・当初決まりかけていた物件が建物の問題でふりだしに戻る(契約寸前で内装業者に見てもらったところ、外壁からの水の染み出しがあり長期的に使う店舗には向かないことが発覚した)

・工事途中でオーナーさんから外壁に穴を開けないでほしいということで、ボイラーが外に置けなくなり、急遽スタッフルームに置くことになる(冷蔵庫がスタッフルームに置けなくなったので仕方なくカウンターの後ろのスペースに置きました)

オープン

オープン1日前にプレオープンのような形で月一回で来て下さるお客様にこちらから連絡し何人かご来店して頂きました!

何年も美容師をしていたはずですが、1人目のお客様の時はカラーを塗る時に緊張して手が震えました!笑

時間もいつもより1.5倍くらいかかりました!

オープンから1か月間は余裕をもった予約の取り方がオススメです。

お店を使っていると改善点などが分かってくるので、仕事が終わってからなど2週間くらいは100均やホームセンターに通いました!

オープンし初めは一人での営業なので人数をこなせないので様子見で広告、チラシ、ポスティングなどは何もしませんでした。ですが以前に勤めていたお店のお客様に来て頂きオープン当初から順調な滑りだしをすることが出来ました。

1人での営業なので、夜の10時ごろまで営業したりする日もありましたが、とても有り難く感じました!

オープン後の失敗と改善策

オープン後にはオープン前に分からなかった改善点などがたくさんでてきます。

事前に知っておくと役立つかと思いますので紹介します。

オープン後にも実際に営業しながら問題個所などを改善していきます。

・回線工事が間に合わず固定電話が繋がっていない→事前に挨拶用の開業案内の手紙にケータイの電話番号とLINEのIDを書いていたのでそれで予約して頂いた

・クレジット会社の審査に時間がかかり、クレジットカードが使えない→予約時に電話でお伝えしておいて現金で払って頂く

・カウンターの後ろにおける大きさの冷蔵庫がなかなか見つからず冷蔵庫がない→クーラーボックスを買い、氷を入れて飲み物を準備しておく

・急ぎの工事なので内装で納得いかないところがあり、内装業者ともめる→修正点をメモしておき休みの日に修正してもらう

ブレーカーがむき出しになっていた

待合の床の塗装がムラに仕上がっていた

ガラス面に以前のお店のシールのような跡が残っていた

・内装業者との打ち合わせが上手くできてないのでカラー剤や薬剤をしまう棚がない→休みの日に取り付けてもらう

オープン半年でコロナウイルスが発生し緊急事態宣言になる

幸い美容室は休業要請がでなかったので休業にはならなかったですが、予約、来店が激減して6日間くらいはお客様ゼロの日を過ごしました。

この時は一人での営業でしたのでとにかく暇で掃除をしたり本を読んだりしていましたが、少しやる気を失っていました。

毎日、今日は何のためにお店に来たんだ?と言う虚しい気持ちになっていました。

ですが、他の業種や他の美容室も同じ条件だと思いこんな状況でも自分に出来ることをしていこうと前向きに考えました。

オープン半年後にホームページを制作

コロナで気持ちまで落ち込んでいてはダメだということで出来ることをしていこうと考えた結果、お店のホームページがなかったので作ることにしました。

これは集客目的というよりスタッフがもう少しでお店に勤めに来れるということになったので、今後のことを考え顧客や新規客にも情報発信できるようにと作りました。

ほとんどのホームページ業者が総額が高額になり月々の支払いがあり、さらに5年~7年契約期間があるので、僕はそれが嫌だったので現金一括払いで払うということを条件に大幅に減額して頂きました。

これも複数の業者の説明を聞き相見積もりをし、ダメもとでも交渉することがオススメです。

スタッフが入り集客を始める

以前に勤めていたお店を何年か前に先に辞めていたスタッフが僕のお店で働きたいと言ってくれ働いてもらえることになりました。

オープン半年後にスタッフが働けることになり、ホットペッパービューティーでの集客を始めました。

ホットペッパーはプランを辞めてもネット予約システムは残ることを知っていたので半年間だけの契約にしました。

もともと単価を下げて集客する気はなかったのでプランも1番安いものでクーポンも紹介割引と同じ割引率でメニューから20%OFFの金額でクーポンを作りました。

集客の人数よりお客さんの質を重視しました。

その方が通常料金との差が少なくなるので次回来店のハードルが上がりにくいと思ったからです。

結果は集客の数はやはり少なかったですがリピートはしてもらいやすく、クーポンが終わって通常料金になってもご来店頂けています。

正直、広告料を払った額の新規客と売上はありませんでしたが長い目でみてお店が認知されることとネット予約が出来るようになって、よかったかなとは思っています。

僕のお店でスタッフに対してしていること

僕はスタッフのことを信頼しているので、出来るだけ気持ちよく働いてもらいたいと思い、いろいろなことを出来るように考えています。

スタッフが前向きに頑張れることで良いお店になると考えているからです。

一緒に働いていく仲間としてみんなで豊かになりたいという気持ちがあり出来ることは今後もどんどんしていこうという気持ちでやっています。

・予約がゆっくりしている日や事前にお弁当を注文している日はお昼ご飯代をお店から支給

・家族で食事をするように毎月の給料に+5000円支給

・誕生日にプレゼントを支給

・スタッフの子供にも誕生日にプレゼントを支給

・家庭の都合、子供の体調などがあるので、自由に休みを決めたり早く帰宅出来るように対応

・お店にある飲み物は自由に飲んでも良い

・スタッフ用にお店から財布を渡してあるのでお店の用事での買い物のついでに自分の飲みたいものや好きなものを買っていいようにしています

美容室を始めて嬉しかったこと

美容室を始めて今までとは違う嬉しい出来事がたくさんありました。これから美容室経営をしようと思っている方は不安もあるかと思いますが、このような嬉しい出来事もたくさんあるので、僕の経験を参考にぜひ前向きに考えていただけたらと思います。

きっとこれからもたくさんの嬉しい出来事があると思っています。

・お客さんが自分を求めてご来店してくれる(お店に勤めている時ももちろん嬉しいですが、お店の場所や店舗の雰囲気などが変わってもわざわざ電車などでご来店下さることにはとても感謝の気持ちがこみ上げます)

・自分のお世話になった人や周りの人にしてあげられることが増える(今まではお給料からの支出では難しかったですが、経費を使うことでスタッフや家族、友達などに食事やプレゼントなどが出来る)

・お店に関するすべてのことを自分が選択することでお客さんに提供し喜んでもらうことが出来る(飲み物、アイパットでの映画、美容商材、技術メニューなど)

・お店を開業することでたくさんの人と関わり新しい人脈が増える

・自分のお店なので家族、友達などが気軽に遊びに来たり来店してくれる

・開業を通して自己成長出来る(届け出、手続き、計画、交渉、経営などほとんどの人が初めての経験だと思います)

美容室の節税対策

僕は今まで美容師しか仕事をしたことがなかったので税金に関しては、何も知りませんでした。

ですが、お店を経営するにあたって大事なことだと思いました。

そこでお店でお願いしている会計士さんや自分で勉強した節税対策を紹介します。

なぜ節税が大事かと言いますと、納税は大事なことですが払う額が大きくなると経営には大きな負担になるからです。

知識がないだけで払う税金は大きく変わってきます。

自分やスタッフが一生懸命働いたお金を出来る限りお店に残せるようにすることが大切だと思います。

ここで気をつけたいことは税金を払わないために経費を使いまくることです。

利益を出すために経営をしているのに、余分に経費を使うことでお店にお金が貯まっていかないです。

そのため、不測の事態(エアコン、ボイラー故障など)が起きたときに現金がないと対応できなくなります。

払わなければならない税金はしっかり払いお店にお金を残す方法を考えていきましょう。

・青色申告特別控除(65万円が所得から控除できるe-Taxで申告)

・小規模企業(掛け金を一括で年払い出来る。掛金月7万円が上限で年間最大84万円の控除)

・倒産防止共済(掛金が全額経費にできる。掛金月20万円が上限で800万円まで掛けることができ、20万円づつなら40か月かけ続けることが出来る)

・個人型確定拠出年金iDeCo(掛金が全額所得控除になる。運用益が非課税になる。限度額月68000円)

・積み立てNISA(年間40万円までの投資が20年間運用益が非課税になる)

オススメクレジットカード

お店を経営するときに様々な備品などを購入すると思いますが、それらを現金のみで払うことはとてももったいないと思います。

現金以外のクレジットカードならポイントが貯まっていきます。

これは現金と同じ金額を使っていても少しだけキャッシュバックされているような感覚です。

美容室での経営は様々なものを購入すると思いますので是非検討してみてください。

ちなみに僕は楽天カードですが、なぜ楽天カードにしたのかと言うとこのようなメリットがあるからです。

・楽天カード(年会費永年無料。新規入会で5000ポイントがもらえる。とりあえずポイントが貯まりやすいです。通常100円で1ポイントですが、楽天市場の買い物では条件によって還元率が変わります。貯まったポイントでお店の備品を購入したりスタッフにプレゼントを買ってあげるのもオススメです。)

開業までの全スケジュール

〇どんな美容室にしたいか?

・コンセプト(どういうお店にしたいのか?ターゲットは?)

・スタッフは何人で営業するのか?セット面が何席いるのか?

・メニューや価格設定

・市場調査(物件候補地のライバル店やお客さんの流れ、客層など)

〇資金計画

・日本政策金融公庫(メインで借りるところ。全額借りれればそれでよい)

・銀行(公庫で足りない分を貸してもらう)

・両親からの借り入れ

・事業計画の作成

・出店候補地の選定

・必要であれば商工会議所に相談(事業計画書の書き方など教えてくれます)

〇開業準備

・開業スケジュールを決める(いつまでに何をしないといけないか書いておく)

・テナント探し(不動産屋を回ったりネットで調べたり、実際に歩いてみて探す)

・設計や内装業者選定(平面図、見積もりをだしてもらい必ず他の業者と相見積もりする)

・機器の選定(鏡、セット椅子、シャンプー台など中古でも大丈夫であれば検討する)

・美容ディーラーを決める(いろいろと相談に乗ってもらえます)

・時間がある時に開業案内、予約表、問診票、開業案内の封筒への宛名などを作っておく

〇店舗決定

・物件申し込み(※契約ではなく申し込み 家賃交渉、フリーレント、融資特約)

・融資申し込み(返済期間半年据え置きがオススメ)

・スタッフ募集(急ぎでなければハローワークが良いと思います)

・電話関係、ネット環境準備(どこに申し込むか決めておく。内装業者に紹介してもらってもよい)

・保険会社(お客様とのトラブルなどの賠償保険)

〇融資が決まってから物件契約

・施工会社着手(工事状況を見に行ったり期限内に出来るか確認)

・オープン前集客(必要であればチラシやネットなど)

・電話番号、インフラ整備(回線工事など時間がかかるのでなるべく早めに)

・クレジット決済準備(審査に時間がかかるのでなるべく早めに)

・販促物手配(名刺、DM、ポイントカード、メニュー表、リーフレットなど)

・開業手続きの申請(保健所、消防署、税務署、開業等届出書)

〇材料・備品の仕入れ(タカラベルモントの店舗備品チェックシートが使いやすくてオススメです)

・その他備品、事務用品も準備しておく(タカラベルモントの店舗備品チェックシートが使いやすくてオススメです)

〇店舗オープン2~3日前

・必要なものがそろっているかチェック

・ミーティング(お客様の回し方、予約の取り方、会計業務など)

〇営業開始

・慣れるまでは予約時間に余裕をもって頑張りましょう(最初は意外と時間をおすので終了時間+30分開けておくのがオススメ)

保健所検査について

美容室を開業する際には、店内の構造や設備に関する保健所の立ち入り検査が必要です。衛生面や、床の素材やセット椅子の台数に応じた作業場の面積などの基準があり、すべての基準をクリアしなければ検査確認済証が発行されません。そのため、工事前に保健所への相談が必要です。

〇保健所検査手順

事前相談(工事開始までに)

開設届の提出(営業開始の1週間前までに)

開設検査(立ち入り検査)

確認証の発行(開設検査の翌日から営業開始日までに)

〇必要書類

・施設の位置図

・構造、設備平面図(寸法を内法で記入)

・従業者の名簿

・医師の診断書(結核、皮膚疾患について記載したもので発行後3か月以内のもの)

・美容師免許証、管理美容師免許証(全員のもの)

・法人の場合は登記簿謄本

・手数料

〇検査に必要な消毒アイテム

・消毒器(ホーロー等の蓋つき容器)

・エタノール消毒液

・液量計(メスシリンダーなど)

・救急箱(絆創膏、消毒液、ガーゼなど)

・蓋付ゴミ箱(汚物用、可燃用、不燃用)

・洗い場

美容室経営での僕なりの考え方

これは僕個人の考えなので間違っている部分もあるかと思いますし、僕も1年半しか経営してない経営の初心者ですが、自分なりの意見を書いていきたいと思います。

〇理想を描きすぎず着実な経営をする

僕自身、最初の理想はそこそこ大きな店で従業員も何名かいてと言うような理想を描いていましたが、理想と自分が実現出来る範囲は違うことが分かりました。

まず、資金面で大きなお店を出すのはよっぽどの自己資金か借り入れが出来ないと大変です。

それとともに従業員の確保、集客など大手のお店に対抗するのは個人では難しいです。

なので僕は自分一人で経営できる規模のお店でスタッフを徐々に増やせればと考えています。

メリットは従業員に依存しなくてよいのでもしも従業員がお店を退職することになっても経営を維持できる点です。

もう一つのメリットは一人でできる前提の広さの家賃、固定費なのでその分スタッフにいい給料を渡せる点です。

固定費が安く売り上げを上げれるほど、スタッフには大型店に勤めるよりも身体的にも楽かつお休みの融通や時間的な余裕を作ってあげられます。

〇お客さんには割引しない

これは割引でお客様に来ていただくことを目的にしてしまうと、正規料金ではお金を払うのがお客様が惜しくなると思うからです。

それと安易な値下げをしないことで自店のブランド価値が高まると思います。

例えば、2000円割引をするのでしたら2000円分のメニューや店販商品をプラスしてあげるほうが、自分のお店が頂きたい目標単価も達成できますし、店販商品を2000円分なら7掛けだと実質1400円分の金額をプラスしているだけになります。

お客様には値引きの喜びより特別感を出してあげることが良いと思います。

〇従業員を信頼してお互い様と言う意識をもつ

自分がお店を持ったからと言って偉そうにせず自分のやりたいことをお手伝いしてくれている仲間と思うようにしています。

こう思うことで自分も信頼してもらえますし、対等な関係なので自分が間違っている時にも注意してもらえますし、団結力が生まれると思います。

自分一人が良ければいいという考えでしたら、人を雇うべきではないと思います。

勤めてくれているスタッフにも家族や夢がありますので経営者の都合で上手く人を使うというのは間違いだと思います。

自分が1番働くという気持ちでやっていれば自然と付いてきてくれると思います。

○数字の面でも経費がどれくらいかかっているのか税金がどれくらいになるのかなど、把握して数字の面でもお店に利益が残るように考えることも大事だと思います。

美容室の固定費

お店を運営維持するのに毎月一定の金額が必要な経費を固定費といいます。

固定費は、売上が発生しなくても支払わなければいけない経費です。

美容室での固定費についてみていきましょう。

美容室の経営で必要な固定費は以下があります。

変動費と被ってくる部分もあるかと思いますが、お店の経営状況で変わっていくと思います。

  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 雑誌
  • 通信費
  • 人件費
  • 広告費

変動費の割合の参考

美容室の固定費は分かりやすいですが、変動費がどのくらいの目安なのかが分かりにくいと思います。

そこでお店の売り上げに対しての変動費の目安を紹介します。

変動費とは売上の変動に合わせて金額が変わってくる費用のことでです。

ここに書いているのは参考なのでこれよりも少ない方が経営は楽になってきます。

しかし、スタッフへの給料やお客さんへのサービスに関することは減らさないことが大事だと思います。

・変動費の売上との割合

材料費 約10%

人材費 約40%

水道光熱費 5~10%

雑費、通信費 1~5%

販促費 地域、媒体による

個人的、僕のオススメ本 

僕は本を読むことが好きです。

そこで経営に役立つ本や自分自身が良いなと思った本を紹介したいと思います。

本があればお店で暇な時間も勉強が出来ます。

ぜひ参考にしてください。

〇お金のこと何もわらないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!

税理士さんの大河内薫さんと言う方と漫画家の若林杏樹さんと言う方の本ですごく長いタイトルの本ですが、勉強が苦手な僕でも分りやすく税金のことをマンガで教えてくれます。

僕みたいな美容師しかしてきてないお金のトーシローにも分かりやすい内容です!笑

税金、保険、所得税、社会保険、扶養、確定申告、経費、領収書、家事按分、青色申告、節税、ふるさと納税、小規模事業共済、イデコ、法人化、副業など1つでも分らないワードがある方にはぜひオススメです!

勤めている時はあまり気にしてなかった税金の事ですが、お店の経営にはとても重要なことです。

○あなたの人生がつまらないなら、それはあなた自身がつまらなくしてるんだぜ!

ひすいこたろうさんと言う作者の本です。

この他にも前向きになれる考え方の本を多く出版されています。

これもなかなか長いタイトルの本ですが、物事の考え方の参考になります。

ブログを読んでくれている方なら何となく分かるかも知れませんが、僕はまあまあポジティブです。

初めからポジティブと言うよりマイナスな考えをプラスな考えに変換することが得意です。

それはこの様な本などで考え方を学んだからです。

同じ事柄でも解釈によって現実は変わると言うことを認識させてくれる本です。

人生や人間関係、仕事に悩んだ時にぜひオススメです。

〇お金の大学

YouTubeでも配信されている両@リベ大学長の書籍です。

・貯める

・稼ぐ

・増やす

・守る

・使う

と言う5つの正しいお金の教養を教えてくれる本になっています。

僕がブログを始めてみようといったきっかけにも稼ぐの部分が影響しています。

とりあえず、挑戦してみようの気持ちで何でも挑戦するのがオススメです。

知識を使うのか、知っているだけなのかでは大違いです。

とりあえず知識を使ってみて合わなければ辞めればいいです。

ですが知識を知らなければ大きな違いです。

そのことを気づかせてくれる書籍だと思います。

〇いちばんやさしいWardPressの教本

僕がブログを書くのに参考にした本です。

正直、ワードプレスの機能が細かすぎて僕には全てのことは分かりませんでしたが、画像付きで細かく説明してくれるので分かりやすいかと思います。

初心者にオススメで分からない単語の用語集もついています。

僕も初心者だったので書籍の通りに進めていくことで、理解が深まりました。

本を見ながら設定することでワードプレスの大体のことは解決できるかと思います。

本の大きさが開いたまま見やすくパソコンで設定しやすかったです。

美容室のコンセプトの考え方

どんな美容室を始めればいいか分からないという方に美容室のコンセプトの考え方を書いてみました。

コンセプトがなぜ大事かと言うと、コンセプトがないと自分自身のお店がお客さんに選ばれる理由がありません。

コンセプトがあることで、そのお店に通う価値が生まれると思います。

それは集客だけではなくこれから働きたいと思ってくれるようなスタッフの求人にもかかわってきます。

コンセプトがないお店では家からの近さや価格、営業時間の都合が合うなどの便利さでしか選ばれなくなります。

〇ターゲットを決める

ターゲット層となる性別や年代を最初に決めます。ターゲット層によって、どのように集客していくか?や内装をどうするか?価格設定などが変わります。自分の美容室で何を売りしたいのかを考えたうえで決めるのが良いと思います。

僕の場合は最初に候補地を決めていたので、その候補地の客層や年齢層、今後人口が増えそうなのかを広告業者に聞いたり実際に歩いてみてお店の雰囲気などを決めました。

〇営業時間を決める

ターゲット層により立地を考えたり、営業時間を考えます。ターゲットによって駅近がいいのか住宅街なのか、開店時間を早くするのかや逆に遅くまで営業するのかも変わってきます。

僕の場合は出来る範囲で一人一人のお客さんに合わせて仕事前や仕事終わりと融通をきかせながら営業しています。

〇メニューを決める

ターゲット層からメニューや価格帯を決めていきます。ターゲット層に需要がありそうなメニュー、利用しやすい価格帯などを考えます。その他、自分のお店の商圏内の美容室との違いをだせるように、強みとなる自分自身やお店の武器になるメニューを考えます。

〇コンセプトに合う内装を決める

コンセプトに合うような店内の雰囲気になる内装や外装、小物などを考えていきます。

高級な雰囲気なのかリーズナブルな雰囲気なのかでも材質や色味、インテリアなどが変わってくると思います。

今後、お店をどうしていきたいかでも店内の広さや規模も決まってきます。

移動式シャンプー台について

僕の美容室では店内の広さの都合と作業の効率化を考えて移動式のシャンプー台を導入しました。

タカラベルモントの「YUME OASIS」と言うシャンプー台です。

実際に使ってみた僕がメリット、デメリットを紹介したいと思います。

このシャンプー台のメリットは

・お客様が移動することなく、その場でシャンプー出来る

・シャンプー台を別で作らなくてよいので店内が小スペースでも良い

・フルフラットのカットチェアーと組み合わせることで寝心地が良い

・スタッフが増えてもシャンプー台を増やすことで対応が出来る

・ヘッドスパ、フェイシャルエステなど様々なメニュー展開が出来る

・他店との差別化が計れる

デメリットは

・下部ユニットをつけないといけないので開業の設備投資にお金がかかる

・シャンプー時に泡やカラー剤に気をつけないと床や壁を汚してしまう

物件取得費用について

美容室はほとんどの場合がテナントを借りて開業するかと思います。

物件の契約にかかる費用が物件所得費用となり、次のような費用があります。

・前家賃(家賃1か月分)

・店舗保証金(敷金)家賃3~12か月分

・礼金(家賃1か月分)

・仲介手数料(家賃1か月分)

と言うものがあり、開業資金のうち15~30パーセント程度を見積もると良いです。

運転資金について

運転資金はお店を運営するにおいて重要な資金になります。

美容室の経営を続けるために毎月かかったり必要な経費になります。

これが払えなくなると美容室を運営できなくなります。

特に、

・毎月の家賃、水道光熱費

・スタッフの給料

・集客のための広告宣伝費

・インターネット代、電話などの通信費

その他に薬剤などの消耗品、必要な備品などの経費も必要になってきます。

最低でも3か月間売り上げがなくても経営が出来るような運転資金を確保しておきたいです。

一般に経営が軌道に乗るまでは6か月くらいとも言われていますので、1年分あると十分に安心です。

融資審査のポイント

開業で一番気になる融資の審査だと思いますが、1番重要なのが返済能力になるかと思います。

その点を根拠を持って金融機関にアピールすることで融資が受けやすくなるかと思います。

借りる金額よりもその金額を返せる根拠が大事だと思います。

そこで融資で有利になりそうなポイントを書いてみました。

・自己資金がある

・税金、公共料金に未納がない

・金融商品の返済遅延がない

・創業計画書、事業計画書の根拠がある

・面談でしっかり説明できる

・直近半年間で毎月少しずつ貯蓄が増えている

など経営しながら借入金の返済能力を伝えられるようなポイントが大事になってきます。

その他に自分自身の人柄ややる気、熱意も大事だと思います。

開業前の自己資金の注意点

創業時の融資を受ける際には、自己資金がどのくらいあるかが重要になってきます。

自己資金は本人の通帳コピー(直近6か月分)を提出することで判断されるので一時的にお金を借りたりし、預金口座に預け入れると見せ金だと判断されます。

そこで注意しなければならないことを書いてみます。

・タンス預金

以前、僕の後輩が実際にタンス預金で自己資金を貯めている例がありました。

自己資金であるタンス預金も、一度に銀行に預け入れたものは、融資担当者から「見せ金」だと判断されるかと思います。

金融機関に見せる通帳のコピーは、直近6ヶ月分が必要になります。月に1回ずつでもいいので、少しずつタンス預金を銀行口座に移しておく方が良いです。

自己資金は預金口座に定期的に入金しながら、開業資金を貯めましょう。

・友人・家族からの振り込み

親、家族、友人や知人から資金の援助を受けることもあるかと思います。

親族であれば自己資金として見てもらるかと思います。

実際に親族からの援助なのか証明するために、その方の通帳のコピーを提出することが重要になります。

そのため援助を受ける予定であれば、開業を決めた日から事前にコツコツと振り込んでもらっておくのも有効かと思います。

開業は法人か個人か?

大きな規模でない限り初めは個人事業主で良いと思います。

その理由を書いてみたいと思います。

・開業手続きが簡単。

・確定申告が法人より簡単。

・一定の所得までは、個人事業主の方が税金が安い

・負担が大きくなる社会保険への加入は任意。

・廃業する場合も法人より簡単。

などのメリットがあります。

一方、法人では

・経費計上範囲が広い。
・社会的信用が高まる。
・所得が高くなれば法人化した方が税金を抑えることができる。

・求人の際に厚生年金などで選ばれやすくなる。

などがありますが、法人住民税が赤字でも払わなければならない、社会保険の負担が大きい、経理、事務手続きが増えるなどのデメリットもあります。

個人事業主の手続き

〇開業届の提出

開業届は、個人事業を開業したことを税務署に申告するための書類です。

開業届の提出期限は、開業してから1ヶ月以内と決められています。

提出をしていないと、確定申告の際に青色申告ができないため、年間の収入から経費に加えての青色申告特別控除の65万円の控除がなくなってしまい、赤字が出た場合も3年にわたっての繰り越しができなくなってしまいます。

〇青色申告承認申請書の提出

個人事業主の確定申告には白色申告と青色申告の2種類があり、どちらで確定申告を行うかによって受けられる控除の金額が違ってきます。


白色申告で受けられる控除は基礎控除の10万円だけですが、青色申告で確定申告を行うと基礎控除の10万円に加えて65万円の特別控除を受けられます。

そのため、青色申告をしないのはとてももったいないです。

青色申告を行うためには帳簿を複式簿記で記帳しなければならないなどの条件はありますが、65万円という大きな控除金額のために、できるだけ青色申告承認申請書を提出して青色申告をする方が良いです。

僕は会計ソフトの「freee」を使っています。「freee」については友人のブログが分かりやすくオススメです。

青色申告承認申請書は開業後2ヵ月以内に税務署に提出する必要があります。

〇国民健康保険、国民年金に加入

退職をして個人事業主になる場合の保険は、国民健康保険に加入するか、今まで働いていた会社の健康保険を任意継続するかのどちらかになります。

年金も厚生年金から国民年金に変わるので、市役所に行き加入手続きを行わなければなりません。

厚生年金と比べると、国民年金の年金受取額は少なくなるので、老後の資金に関しては自分なりに備えないといけません。

個人事業主なら小規模事業共済、NISA、iDeCo、国民年金基金などで、ご自分の方針に合うもので検討すると良いと思います。

NISAとは?

一般的に株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合に、株式などを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。

NISAにも3種類があります。

〇NISA

毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

〇積立NISA

少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

購入できる金額は年間40万円まで、購入方法は積み立てでの買付けになり、非課税期間は20年間であります。購入可能な商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られています。

〇ジュニアNISA

未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定されていて、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

iDeCoとは?

iDeCoもNISAと同じく運用によって得た利益が非課税になる制度です。

その他、iDeCoは投資した金額すべてが所得控除の対象となります。1年間の所得から、投資額を差し引いて税金を計算するので、所得税、住民税を軽減することが出来ます。

積み立てた資金を受け取る時に、年金のように少しずつ受け取る場合は公的年金控除、一時金で一度にに受け取る場合は退職所得控除が適用されて、通常に受け取るよりも税金が減額になります。

注意点はiDeCoを活用した投資資金は原則として60歳まで引き出せないので、資金拘束が気になる方にはオススメしにくいです。

小規模事業共済とは?

小規模企業の個人事業主や会社などの役員が退職した場合や、事業を廃止した場合などに解約をし、それまでの積み立てた掛金に応じた共済金を受け取ることができる共済制度です。

小規模企業共済の掛け金は、全額が経費(個人事業主の場合は所得控除)となるため、掛けた金額分だけの節税が可能となります。

その他、受け取る共済金は、個人事業主であれば「退職所得」になるので、「事業所得」などに比べて税金の負担も大幅に軽減されます。

小規模企業共済には「契約者貸付制度」があり、積み立てた金額の範囲内で共済から資金を借りることもできます。

掛金月額は1,000円~70,000円までの範囲で最小500円単位で自由に設定することができます。毎月支払うのが一般的ですが、半年払いや年払いを選択することも出来ます。

掛金は増額、減額することもできます。

経営セーフティー共済とは?

取引先が倒産してしまった際に巻き込まれて連鎖倒産したり、経営難になったりすることを防ぐことを目的とした制度です。
共済に加入することで貸付制度が受けられるようになるほか、事業所得なら年間最大480万円(20万円×12カ月)が必要経費(法人の場合は損金)になるなど、多くのメリットのある制度です。

また、この共済の契約やは取引先の倒産などがなくても急に資金が必要になった時に借入れをすることができます。

経営セーフティ共済の掛金は、月額5,000円から20万円の範囲内で、設定することができます(5,000円きざみ)。また、加入後増額することもできます。

40カ月以上の納付期間があれば、掛金の100%が戻ってきます。

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